帝王切開分娩に際しての脊髄硬膜外併用麻酔 vs 単回脊椎麻酔:5 件の無作為化対照試験のメタ分析

・本研究では、メタ分析を行って、脊髄硬膜外併用麻酔(CSEA)と単回脊椎麻酔(SSSA)を比較した。

・関連研究の電子検索は、2017 年まで行われた。主要評価項目は、手術所要時間、(1)胸椎(T10)への知覚回復(2)最大知覚遮断、(3)運動遮断、(4)運動回復に要した時間であった。副次評価項目は有害作用であった。分析パラメータとして RevMan 5.3 分析ソフトウェアを使用し、オッズ比(OR)と 95% 信頼区間(CI)を用いた。標準偏差と平均を用いて、95%CI 付き加重平均差(WMD)によってデータを評価した。

・合計 370 人の患者が分析された。CSEA と SSSA で手術所要時間は同様であった(WMD:0.24、95%CI:-3.41~3.89;P=0.90)。最大知覚遮断までの時間(WMD:0.96、95%CI:-2.91~4.83)、最大運動遮断までの時間(WMD:0.25、95%CI:-2.46~2.96)、完全な運動回復までの時間(WMD:-6.28)、95%CI:-29.42~16.86)、T10 椎体への知覚回復の時間(WMD: 0.42, 95%CI: -11.07~11.91)に有意差はなかった。低血圧(OR:1.49、95%CI:0.27~8.31)、掻痒感(OR:0.23、95%CI:0.03~2.18)、嘔気/嘔吐(OR:0.84、95%CI:0.12~5.99)、シバリング(OR:0.53、95%CI:0.11~2.56)などの副作用も CSEA と SSSA で同様であった。

・CSEA は、SSSA と比較して、知覚/運動遮断の最大持続期間、完全な運動回復、T10 までの知覚消褪、または有害な薬物副作用についての有意な差とは関連していなかった。したがって、両方とも帝王切開分娩に有効であると考えられるべきである。

[!];でもシンプルイズベストかな。脊髄硬膜外併用の方が余分なことする分、合併症が多くなると思うけどな~。硬膜外やるときに偶発的硬膜穿刺してしまうと硬膜穿刺後頭痛は必発だろうし。 世界的なトレンドはワンショット脊椎麻酔だ。

【出典】
Combining Spinal-Epidural Anesthesia versus Single-Shot Spinal Anesthesia for Cesarean Delivery: A Meta-Analysis of 5 Randomized Controlled Trials.
Med Sci Monit. 2019 Apr 18;25:2859-2867. doi: 10.12659/MSM.913744.

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