喉頭部視覚化困難を予測するための甲状頤間垂直高検査の信頼性:前向きな外部検証

・甲状頤間垂直高(TMH)は、Cormack-Lehane(C&L)グレード III/IV と定義される喉頭視覚化困難(DVL)の予測に役立つことが報告されている。本研究の目的は、DVL のための TMH 検査の診断の正確さを日本の患者で他の臨床使用された検査と比較することであった。

・全身麻酔下で気管挿管を受ける 699 人の手術患者が本前向き観察研究に登録された。TMH、甲状頤間距離(TMD)、Samsoon と Young の修正 Mallampati(MMT)テストは全患者で行われた。外的後方上方右方圧迫(BURP)の有ある場合と無い場合で、喉頭鏡視界の C&L グレードは、指定された気道評価者によって決定された。TMH 検査のカットオフ値は、ROC 曲線分析を用いて計算した。各予測テストの感度、特異度、陽性適中率、精度、陽性尤度比、ROC 曲線下面積(AUROC)を計算し、比較した。

・ROC 曲線解析で、TMH 検査めの最適カットオフ値は 54 mm であることが示された。しかしながら、この値と従来のカットオフ値(これは文献において良好な診断精度を有すると報告されている)である 50mm のいずれも診断精度は不十分であった。TMH 検査の AUROC は、BURP なしで 0.631、BURP ありで 0.592 であった。これらの値は、TMD 検査や MMT の値よりも優れていなかった。

・TMH 検査は日本人患者における DVL の良い予測因子ではない。

[!]:水平仰臥位で、甲状軟骨上端から頤までの垂直距離を測定するもの。
画像

【出典】
Reliability of the thyromental height test for prediction of difficult visualisation of the larynx: A prospective external validation.
Indian J Anaesth. 2019 Apr;63(4):270-276. doi: 10.4103/ija.IJA_852_18.

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