人工股関節全置換術におけるトラネキサム酸使用の費用便益分析

トラネキサム酸.png・研究の目的は、人工股関節全置換術におけるトラネキサム酸(TXA)の最適投与計画を確立することであった。

・スペインの 2 病院での、片側人工股関節全置換術を受ける連続成人を対象とした、多施設二重盲式無作為化臨床試験から得たデータに基づく二次分析で、TXA(2 回投与) vs プラセボを比較した。著者らは
TXA の使用(消耗品、薬品、看護師時間を含む)と同種および自家輸血に関連する費用を見積もった。費用便益分析では、便益を見積もるために対照群の消費量と、費用を見積るために介入群の患者への消費量を検討した。TXA 投与の正味の費用便益は、プラセボを投与された患者 1 人当たりの費用から TXA を投与された患者 1人当たりに発生した費用を差し引くことによって計算した。

・患者 1 人当たりの総費用の中央値は、単回投与群で 2.7 ユーロ(2.4~3.0)、2 回投与群で 6.5 ユーロ(6.5~7.1)、対照群で 0 ユーロ(0~190)であった(p=0.001)。輸血コストは、単回投与群、2 回投与群、対照群でそれぞれ 1607.8 ユーロ、1041.8 ユーロ、3115.3 ユーロであった。TXA 2 用量投与は、単回投与よりも大きな正味費用便益を達成し、その差は総費用の点で 566 ユーロであった。

・特に検討した 2 回投与計画の場合、TXA の投与は費用対効果が高い。

[!]:輸血の費用に比べると、トラネキサム酸は圧倒的に安価だから、トラネキサム酸を積極的に使用した方が、医療費はかなり節減できるようだ。

【出典】
Cost-benefit analysis of the use of tranexamic acid in total replacement hip surgery.
J Clin Anesth. 2019 Apr 15;57:124-128. doi: 10.1016/j.jclinane.2019.04.006. [Epub ahead of print]

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