ASA「困難気道の管理のための診療ガイドライン」に基づく困難気道管理における SGA の役割

■ 困難気道を管理するための ASA の診療ガイドラインとは何か?

ガイドラインは、診療医が意思決定しやすいように支援するために体系的に作成された推奨事項である。このガイドラインは、文献分析だけでなく、専門家や診療家の意見にも基づいて構築されており、有害な結果を減らすことを目的として、困難気道の管理を容易にするためのツールとして機能する。

▼ 困難気道の定義:

通常の訓練を受けた麻酔科医が、上気道のフェイスマスク換気が困難で、気管挿管も困難になった臨床状況(1)

▼ 困難気道の管理は、実際の気道管理の前に始まる
- 気道の評価
- 困難気道の管理に備える
- 挿管のための戦略
- 抜管のための戦略
- 経過追跡(1)

■ SGA は困難気道の管理のために ASA によって推奨されている
ガイドラインでは、非侵襲的な覚醒挿管の選択肢として、または最初の挿管の試みが失敗した場合の頼りになる機器として、困難気道の
- 換気
- 挿管
- 抜管
に際しての SGA の使用を明示的に推奨している。

困難気道を管理するための機器と戦略の選択は、麻酔科医の技量と好み、機器の利用可能性に左右されるべきである(1)。

▼ 困難気道の管理中ずっと酸素を補給するための換気装置としての使用
換気を確実にすることは、あらゆる気道管理における礎石である。
- SGA は換気に有効であることが証明されている
- 一旦、換気が確保されたら、選択肢を検討し、アプローチを適応させる時間がある

▼ 困難気道の挿管のための戦略における使用
SGA を介しての挿管は、覚醒挿管でも全身麻酔導入後の挿管でもいずれにおいても考慮されうる。
SGA を介して挿管するという選択は、挿管を試みながら酸素供給を維持することによって長時間の気道確保をするための安全な方法である。

▼ 困難気道の抜管のための戦略における使用
患者が抜管後に十分な換気を維持できない場合は、計画を予め立てておき、それに従う必要がある。
迅速な再挿管を容易にする手段として、挿管を容易にするだけでなく換気を提供するために SGA を留置することができる。

参考文献:

1: ASA Practice Guidelines for Management of the Difficult Airway, Anesthesiology 201; 118:251-70

[!]:AMBU の AuraGain の宣伝用小冊子「 Brochure on ASA practise guidelines」では、困難気道の管理時に SGA がいかに役立つかについて紹介してくれている。日本語に訳してみた。

【出典】
Brochure on ASA practise guidelines.pdf

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