腹腔鏡手術を受ける小児患者における換気の妥当性に対する I‐gel vs 気管挿管の比較評価

・より新しい声門上器具の使用は腹腔鏡手術にまで拡大されてきた。小児腹腔鏡手術におけるこれら 2 つの器具の有効性を比較および評価するために本研究を実施した。

・待機的腹腔鏡下手術を予定している年齢 2 ~ 8 歳の 80 人の小児が、無作為に i-gel か、または気管チューブ(ETT)群に割り当てられた。吸入導入については標準的な麻酔プロトコールに従った。メーカー推奨に従って i-gel か、または ETT を挿入した。換気量は一回換気量 10 ml/kg で呼吸数 16 回/分で設定した。腹腔内圧は 12 mmHg の腹腔内圧まで達成された。主要評価変数は換気の妥当性(最高気道内圧、呼気終末 CO2、分時換気量、SpO2)であった。これらの変数は、気道確保後、気腹後、気腹解除後に記録した。口咽頭リーク圧も記録した。SPSS ソフトウェアバージョン 17.0 を用いて統計分析を行った。P<0.05 をもって統計的に有意と見なした。

・心拍数と平均動脈圧に有意差は認められなかった。気腹後に PECO2 と最高気道内圧の有意な増加があった。気腹後、両群で分時換気量が有意に増加した。

・結論として、i-gel は換気妥当性の点で気管挿管に匹敵する。最高気道内圧の上昇は、I-gel の方が少ない。さらに、術後合併症は i-gel の方が少なかった。

[!]:小児腹腔鏡手術で、i-gel と気管挿管を比較すると、換気妥当性は同様で、術後合併症が少ないと。i-gel の方がチューブの内径が広いので、体外側で測定した気道内圧は低くなるのだろう。実際の体内の気道内圧はそれほど変わらないのではないだろうか。

【出典】
Comparative evaluation of I-gel vs. endotracheal intubation for adequacy of ventilation in pediatric patients undergoing laparoscopic surgeries.
J Anaesthesiol Clin Pharmacol. 2019 Jan-Mar;35(1):30-35. doi: 10.4103/joacp.JOACP_249_17.

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