卵、落花生、大豆または他のマメ科植物に対してアレルギーを持つ小児におけるプロポフォールの使用

・プロポフォールは、小児の麻酔薬として最も一般的に投与されている静脈内投与薬である。しかしながら、乳化調製物は、卵、落花生、大豆、他のマメ科植物に対してアレルギーを有する小児において安全ではないかもしれないという懸念がある。免疫学的に確認された卵、落花生、大豆、マメ科植物のアレルギーを持ち、プリンセスマーガレット小児病院で 2005 年から 2015 年に全身麻酔を受けた小児を対象に後ろ向き研究を実施した。

・著者らは、アレルギー診断のついての詳細と、投与された各麻酔薬、周術期における何らかのアレルギー反応の有害事象や徴候を抽出した。なんら既知の食物アレルギーのない患者の便宜的サンプルは、著者らの前向きの麻酔研究データベースから確認されて、対照群として機能させた。

・著者らは、304 人の食物アレルギーの小児とプロポフォールが投与された 649 件の手術を特定した。これらのうち、201 人(66%)が卵アレルギー、226 人(74%)がピーナッツアレルギー、28 人(9%)が大豆アレルギー、そして12 人(4%)がマメアレルギーであった。これらはプロポフォールに暴露された 892 人のアレルギーのない患者と比較された。10人(3%)のアレルギー患者と 124人(14%)のアレルギーのない患者において、アレルギー反応の可能性についての基準が満たされた。9 人の食物アレルギーの小児と全ての対照群において、臨床症状に対する妥当な非アレルギー性の説明が見つかった。以前にイントラリピッドアレルギーの既往歴のある小児が、軽度のアレルギー反応を 1 回きたした可能性がある。

・本著者らは、プロポフォールに対する本物の重症アレルギー反応はまれであり、食物アレルギーの既往によって確実に予測されるものではないと結論する。

[!];食物アレルギーがあるからと言って、プロポフォールを避ける必要はなさそうだ。

【出典】
Propofol use in children with allergies to egg, peanut, soybean or other legumes.
Anaesthesia. 2019 May 11. doi: 10.1111/anae.14693. [Epub ahead of print]

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