レミフェンタニルの漸進中止は、甲状腺手術後の最初の術後鎮痛剤要求を遅らせる:重盲式無作為化比較試験

・レミフェンタニルの誤った管理は、オピオイド誘発性耐性や痛覚過敏などの重篤な副作用を引き起こす。最近の研究は、これらの副作用を制限するために代替離脱法を明らかにした。レミフェンタニルの漸減は、より少ない疼痛と関連しているようである。この二重盲式無作為化比較試験の仮説は、甲状腺手術を受けた患者でレミフェンタニルの突然の中止後と比較して、レミフェンタニルの漸減中止は術後痛が少ないことと関連しているというものであった。

・この二重盲式無作為化比較試験は、2017 年 4 月から 8 月まで、ベルギーのブリュッセルにある三次病院で行われた。甲状腺手術を受けた 34 人の患者が無作為化され、29 人の患者が研究を完了した。無作為化の後、甲状腺手術を受けた患者は 2 群に割り当てられた:1 群は術後のレミフェンタニルの突然の中止を伴うもの、もう 1 群は術後のレミフェンタニルの漸減中止を伴うものである。主要評価項目は、術後の最初の鎮痛剤要求であった。

・レミフェンタニルの漸減中止は、術後最初の鎮痛剤の要求の遅延と関連していた(P=0.006)。最初のモルヒネボーラスは、レミフェンタニルが突然中止された群では 9.0±13.5 分後であったのに対して、レミフェンタニルを徐々に中止した群では、76.3±89.0 分後に投与された。しかしながら、全体的なモルヒネ消費量、数値評価尺度スコア、ラムゼイ鎮静尺度スコア、回復の質のスコア(QoR-40)は両群で同様であった(P>0.05)。

・甲状腺手術後のレミフェンタニルの漸減中止は、全体的なモルヒネ消費量、数値評価尺度点数、ラムゼイ鎮静尺度スコア、回復の質の点数(QoR-40)に変化はないが、安全で術後初回鎮痛剤要求の遅れと関連していた。しかしながら、中止プロセスは用心深さと訓練を必要とする。

[!]:レミフェンタニルは、いきなりオフにするんじゃなくて、少し時間をかけて漸減した方が術後痛が少ないと。この研究では、20 mcg/ml に希釈したレミフェンタニルを麻酔回復室で、2 時間かけて 15 分毎に 30% ずつ漸減している(2→ 1.4 → 1 → 0.7→ 0.5 → 0.35 → 0.25 → 0ng/ml)。面倒くさくって実際にはやれそうにないが・・・。

【出典】
Gradual withdrawal of remifentanil delays initial post-operative analgesic demand after thyroid surgery; double-blinded, randomized controlled trial.
BMC Anesthesiol. 2019 Apr 25;19(1):60. doi: 10.1186/s12871-019-0731-9.

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