非心臓手術を受ける小児の周術期死亡率を予測するための小児リスクアセスメントスコアの開発

・成人の周術期死亡率を予測する多くの試みがあるが、小児の死亡率を予測する客観的モデルは開発されていない。本研究では、非心臓手術を受ける小児の周術期死亡率を予測するために小児リスクアセスメント(PRAm)スコアを開発することを目的とした。

・著者らは、導出コホートには 2012 年と 2013 年の米国外科学会手術の質改善プログラム小児科データベースに記録された全小児を、検証コホートには 2014 年データベースの小児を含めた。主要評価項目は院内死亡の発生率であった。導出コホートには合計 115,229 人(63%)、検証コホートには 68,194 人(37%)が含まれた。著者らは、多変量ロジスティック回帰を使用して、死亡率の予測因子を決定し、PRAm スコアを設計した。

・多変量回帰モデルに基づいて、著者らは、何らかの併存疾患の存在、重症疾患の要因、年齢<12ヵ月、緊急手術の必要性、新生物の診断を含めて、0 点から 9 点以上の範囲の単純化リスクアセスメントツール(PRAmスコア)を作成した。PRAm スコアは、導出コホートにおいて、優れた識別能を示し、見かけの「楽観的」 ROC 曲線下面積(AUC)は 0.950(95%信頼区間[CI]、0.942-0.957)であった。検証コホートにおいて、本著者らは、ROC 曲線下面積 0.950(95%CI、0.938-0.961)で同様の性能を観察した。ブートストラップ法から AUC も計算して、独自の導出サンプルに適用して、各ブートストラップサンプルの「適切性」を推定したところ、 AUC は 0.943(95% CI, 0.929-0.9956)であった。見かけの性能における楽観性は 0.007 であり、これは楽観性補正面積 0.943 に対応する。観察された結果を予測死亡率に対してプロットすることによって、較正をグラフで評価した(ピアソン相関係数=0.955、calibration in the large=0.001 [P=0.974]、calibration slope=0.927)。

・本研究では、非心臓手術を受けり小児における周術期死亡率の予測因子として、簡易 PRAm ツール(PRAmスコア)を開発した。PRAm スコアは優れた精度を持っている。 ASA-PS≧4 を割り当てられた患者では、客観的に得られた PRAm スコアには幅広いばらつきがある。
画像

[!]:非心臓手術を受ける小児の周術期死亡率を予測するスコアリングシステムを作成したんだって。

【出典】
Development of a Pediatric Risk Assessment Score to Predict Perioperative Mortality in Children Undergoing Noncardiac Surgery.
Anesth Analg. 2017 May;124(5):1514-1519. doi: 10.1213/ANE.0000000000001541.

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