デスフルラン麻酔は、セボフルラン麻酔と比較して、甲状腺手術を受ける成人患者の覚醒時興奮を悪化させる

デスフルラン2.png・成人の覚醒時興奮に及ぼす揮発性麻酔薬の効果は不明である。甲状腺手術を受ける成人でデスフルラン麻酔とセボフルラン麻酔間で、覚醒字興奮の程度を比較した。

・ASA-PS I/II の患者 166 人を、デスフルラン群(D 群)とセボフルラン群(S 群)の 2 群に無作為に分けた。フェンタニル(1~2μg/kg)とプロポフォール(1.5~2.5mg/kg)で麻酔導入後、気管挿管をスキサメトニウム(0.5~1.0mg/kg)で容易にした。D 群では、必要に応じてフェンタニルを追加した 66% 亜酸素化窒素と 33% 酸素混合気にデスフルランを用いて麻酔を維持した。S 群では、デスフルランの代わりにセボフルランを使用した。手術終了後、抜管前に修正小児麻酔覚醒せん妄尺度(0~16 の範囲で、スコアが高いほど重症の覚醒時興奮を示す)を用いて、覚醒時興奮を評価した。手術終了から抜管までの時間、術後疼痛(数値評価尺度[NRS]で評価)、術後悪心嘔吐(PONV)について検討した。

・覚醒時興奮の程度は、S 群よりも D 群の方がひどかった(中央値[四分位範囲]:5[4-7] vs 4[2-6]、p=0.008)。抜管までの時間、NRS スコア、PONV 割合は 2 群間で同様であった。

・甲状腺手術を受ける成人患者では、デスフルラン麻酔はセボフルランと比較して覚醒時興奮を悪化させたが、抜管までの時間、術後疼痛、PONV には影響しなかった。

[!]:成人患者で、デスフルランは、セボフルランよりも覚醒時興奮を悪化させると。

【出典】
Desflurane anesthesia worsens emergence agitation in adult patients undergoing thyroid surgery compared to sevoflurane anesthesia.
JA Clin Rep. 2017;3(1):36. doi: 10.1186/s40981-017-0106-5. Epub 2017 Jun 19.

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