Q:無呼吸許容時間を延長させるには?

A:無呼吸許容時間(突然の無呼吸が発生して換気ができない場合に、重篤な低酸素血症が発生するまでの時間)に最も大きな影響を及ぼす因子は。
① 機能的残気量(FRC)
② 肺胞酸素濃度
③ 代謝率
である。

したがって、その対策としては、

【1】 機能的残気量を増大させる
(1-1) 体位(ファウラー位、半坐位、坐位、ランプ体位)にする。
(1-2) CPAP、NPPV

【2】 できるだけ肺胞酸素濃度を上げておく
(2-1) 適切な前酸素化を行う
麻酔マスクを隙間なくぴったりと顔面に装着して、十分な時間、高濃度(100%)酸素を高流量(少なくとも分時換気量以上で、深呼吸を促して肺活量相当の一回換気で 8 回/分の自発呼吸をするとすれば、最大流量が望ましい)とする。過換気によって二酸化炭素をできるだけ呼出させることによって、肺胞内酸素濃度を最大限に上昇させることができる。確実に肺胞内酸素濃度を十分上昇させることができたかどうかを確認するには、呼気酸素濃度を FEO2 を見て確認する。

(2-2) 無呼吸酸素化;無呼吸状態になってからも、気道の開存を維持しつつ、高流量の酸素を吹送し続けることによって無呼吸酸素化を期待する。
Q:無呼吸酸素化の原理とは?

《無呼吸酸素化のいろいろな方法》
(2-2-1)鼻プロング
(2-2-2)鼻咽頭カテーテル
(2-2-3)頬口酸素送気
(2-2-4)喉頭酸素送気

【3】 代謝を低めて酸素消費量を減らす 
(3-1) 麻酔を深くする
・静脈麻酔と吸入麻酔を併用して、急速に深い麻酔状態にする。
(3-2) βブロッカーの使用
・頻脈がある場合にはβブロッカーの併用を考慮する。
(3-3) 筋弛緩薬の使用
・筋弛緩を必要とする場合には、筋肉の収縮後に弛緩状態が得られるサクシニルコリンよりは、筋肉の収縮をきたさない非脱分極性筋弛緩剤を使用するする方が、酸素消費量を少なくすることができる。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

かわいい

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック