帝王切開の脊椎麻酔後の合併症発生率に及ぼす身長と体重で調整したくも膜下腔内ブピバカイン用量の影響

・局所麻酔薬の投与量は、脊椎麻酔の合併症の発生率に影響を与える。脊椎麻酔の合併症は生命を脅かす可能性があるが、予防可能かもしれない。本研究の目的は、帝王切開術のための脊椎麻酔後の合併症の発生率を、くも膜下ブピバカインの身長と体重で調整した用量と固定用量とを比較することである。

・これは、6 ヶ月間にわたるアブジャ国立病院で実施された前向き無作為化二重盲式試験であった。CS を受ける 140 人の患者は、ブピバカインを固定用量または身長と体重で調整した用量のいずれかで投与するように無作為化された。結果を記述統計と推論統計の両方で分析した。

・2 群間で有意差が見られた。身長と体重で調整した用量群と比較して、固定用量群の患者は、術中平均動脈圧が低く(p=0.001)、低血圧の発生率が高かった(62.9% vs 28.6%、p<0.001)。さらに必要としたエフェドリン(62.9% vs 28.6%)が多く、多くの患者が悪心を報告した(15.7% vs 2.9%、p=0.009)が、どちらの群にも嘔吐はなかった。シバリングは、調整用量群の患者で 8.6% に対して固定用量群で 24.3% で生じた(p=0.012)。腹膜不快感は、調整用量群の 5例で報告されたのに比較して、固定用量群では 1 例の患者が報告した(p=0.096)。

・待機的帝王切開に際して高比重ブピバカイン投与量を患者の身長と体重に調整することは、低血圧、シバリング、嘔気の危険性の減少と関連しているが、腹膜不快感の危険性の増加と関係している。

[!];帝王切開脊椎麻酔は、患者の身長と体重で調整した方が合併症が少ない。

【出典】
The Effect of Height and Weight Adjusted Subarachoid Dose of Bupivacaine on Incidence of Complications Folowing Spinal Anaesthesia for Caesarean Section
Anesthesia & Analgesia: September 2016 - Volume 123 - Issue 3S_Suppl - p 269

<関連記事>
身長と体重を考慮した帝王切開時の脊椎麻酔プロトコール

待機的帝王切開を受ける患者で身長と体重 vs 身長だけに基づく脊椎麻酔薬量の比較

待機的帝王切開に際しての身長と体重で調整したクモ膜下高比重ブピバカインの効果

待機的帝王切開術に対する脊椎麻酔で身長と体重で調整した局所麻酔薬用量の効果

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック