■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2019/05/28




【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。

(1) (_______t) : 偶発症/不慮の事故/災害

(2) (_______y) : 共同運動不能/共同運動消失

(3) (i__________) (d___) : 点滴静注/静脈内持続点滴

(4) (p__________) (b________) : 奇異呼吸/クスマウル(Kussmaul)呼吸

(5) (p____________) : [麻酔]前投薬


[解答]
(1)accident(2)asynergy
(3)intravenous drip(4)paradoxical breathing
(5)premedication


[出典] 麻酔科学用語集 第3版



【問題2】(局所麻酔) 抗血小板薬内服患者の麻酔について正しいのはどれか。

ア:脊髄くも膜下麻酔は硬膜外麻酔に比べ血腫形成の危険性が少ない。

イ:チクロピジンの薬剤添付文書には手術の10~14日前に中断することと記載されている。

ウ:チクロピジンの血小板に対する作用は不可逆的である。

エ:アスピリン内服を継続していても神経ブロック施行時の血腫形成のリスクは比較的少ない。

オ:チクロピジンはシクロオキシゲナーゼを不活化して血小板凝集抑制にはたらく。


[解説] アスピリンやチクロピジンなどの抗血小板薬内服中の患者に麻酔を行うに際し、脊髄くも膜下麻酔は硬膜外麻酔に比べ血腫形成の危険度が少ない。チクロピジンの薬剤添付文書には手術の10~14日前に中断することと記載されている。この根拠としては、チクロピジンの血小板に対する作用が不可逆的であり、血小板の寿命が8~10日であることに依存する。アスピリン内服を継続していても神経ブロック施行時の血腫形成のリスクは比較的少ないとされており、アスピリン単独投与時に神経ブロックを行い硬膜外血腫を起こしたという報告は見当たらない。アスピリンははシクロオキシゲナーゼを不活化して、チクロピジンはADPが血小板の受容体と結合することを阻害して、それぞれ不可逆的に血小板凝集機能の抑制を引き起こす。


[正解] (ア)、(イ)、(ウ)、(エ) [出典] 臨床麻酔Q&A(II)p192




【問題3】(代謝・内分泌) 高乳酸血症とは乳酸値がいくら以上をいうか?
1) >5mmol/l
3) >0.5mmol/l
5) >20mmol/l
2) >1mmol/l
4) >10mmol/l


[解説] 乳酸値は嫌気的解糖の最終産物で、組織循環不全時に上昇し、typeAの乳酸アシドーシスと呼ばれる。乳酸濃度は1~1.5mmol/l以下が正常で、5mmol/l以上が高乳酸血症とされている。なお激しい運動時には乳酸値=10~15mmol/L(10倍)まで増加する。


[正解] 1 [出典] 手術直後の患者管理P24




【問題4】(肝・腎・消化管) 急性虫垂炎と鑑別診断上問題となる疾患はどれか?
1) 消化性潰瘍穿孔
3) 急性胆嚢炎
5) 腸閉塞
2) 急性膵炎
4) 右側大腸憩室炎


[解説] 急性虫垂炎と鑑別診断上問題となる右下腹痛を生じる可能性のある疾患としては、右側大腸憩室炎、右尿路結石、卵巣嚢腫茎捻転、子宮外妊娠破裂、急性腸炎、回盲部リンパ腫、腸アニサキス症、腸間膜リンパ節炎などが挙げられる。


[正解] 4 [出典]

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