自発呼吸成人手術患者における術後咽喉頭痛に及ぼすラリンジアルマスク内圧測定の効果

・ラリンジアルマスク(LMA)は麻酔に広く使用されており、一般に安全であると考えられている。術後咽喉頭痛(POST)は、LMA の使用後に頻繁に起こる合併症であり、患者にとって非常に苦痛となる。術後咽喉頭痛を軽減する上で 30~32cmH2O の LMA カフ圧を使用することは研究されていない。研究の目的は、LMA カフ圧を 30~32cm H2O に調整した介入群と LMA カフ圧のモニタリングのみを行った対照群との間で POST の発生を比較し、2 群間で POST の重症度を比較し、2 群間で LMA カフ圧を比較することであった。

・LMA を使用して全身麻酔を受ける予定の 80 人の同意成人患者を、それぞれ 40 人の 2 群に無作為に割り付けた。介入群:LMA カフ圧を30~32cm H2O に調整した。対照群:手術を通して LMA カフ圧をモニターしただけ。全ての患者は術後 2、6、12 時間に面接を受けた。患者のベースライン特性、POST の発生、重症度のデータを収集した。POST が存在した場合には重症度を評価するために数値評価尺度(NRS)を使用した。2 群間のカフ圧力もまた測定された。

・参加者のベースラインの人口統計学的特徴は同様であった。LMA AMBU AuraOnce のカフ内圧を 30~32cmH2O に制限するためのマノメトリーの使用は、介入群において手術患者の POST を 2 時間、6 時間で 62% 減少させた(リスク比 0.38 95%CI 0.21~0.69)。介入群の POST 疼痛スコアの中央値は、対照群よりも有意に低く、術後 2、6、12 時間でスコア 0 を示した。麻酔科医による LMA カフ膨張の日常的な方法は様々であり、対照群のカフ内圧は介入群よりも高かった。(P<0.001)。

・この患者集団の中で、LMA AMBU AuraOnce のカフ内圧を 30~32cm H2O に減らすと、POST の発生率と重症度が低下する。LMA カフ圧はマノメトリーを使用して日常的に測定し、カフ内圧を 30~32 cmH2O まで下げることは最善の診療行為として推奨される。

[!]:自発呼吸下で使用するなら、「30~32 cmH2O まで」と言わず、もっと下げることが可能だ。

【出典】
A randomised controlled trial of the effect of laryngeal mask airway manometry on postoperative sore throat in spontaneously breathing adult patients presenting for surgery at a university teaching hospital.
Afr Health Sci. 2019 Mar;19(1):1705-1715. doi: 10.4314/ahs.v19i1.47.

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