気道合併症に及ぼす長期経喉頭挿管の影響:後ろ向き比較分析

・:気管切開術は通常、長期経喉頭挿管術(PTLI)を必要とする集中治療室(ICU)患者の気道管理を容易にするために提案されている。医師がそれを 2 週間以上にわたって行うことを躊躇し遅らせることは珍しいことではないが、PTLI 後の臨床的に認められる気道への悪影響についてはほとんど議論されていない。そこで、著者らは成人患者でそれらを評価するために PTLI 群を対照と後ろ向き的に比較した。

・1991 年から 2012 年までに、筑波大学病院 ICU に入室し、14 日以上の期間、経喉頭挿管(TLI)を受けた 15 歳以上の患者を、後ろ向き的に P 群として研究した。挿管期間が 13 日以内であった患者を対照群とした(C 群)。反回神経に影響を与えた可能性のある処置を受けた患者は除外した。

・98 人の患者(M:F=58:40)(P 群)と 88 人の患者(M:F=58:30)(C 群)が含まれた。患者の特性に差はなかった。TLI の期間は、P 群で 20.8±6.8 日、C 群で 3.8±3.0 日であった。重篤な気道有害事象の発生率に差はなかった。P 群では嚥下障害と構音障害/嗄声の発生率が高いことがわかったが、症状は軽度であり、それらは長期化しなかった。他の徴候や症状に差はなかった。

・両群で重症気道有害事象の発生率に差はなかった。たとえ期間が 2 週間を超えても、経喉頭挿管は成人では許容できる可能性がある。

[!]:一般に、早期に気管切開を行った方が ICU 在室機関が短縮したり、気道合併症が少なくなるとされているが、2 週間以上、気管挿管のままでも重篤な気道合併症は増加しないと。「気道管理のケアの質が高ければ」ということが前提となるかも知れないが。

【出典】
Influence of prolonged translaryngeal intubation on airway complications: a retrospective comparative analysis.
Eur Arch Otorhinolaryngol. 2019 May 31. doi: 10.1007/s00405-019-05488-4. [Epub ahead of print]

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