人工膝関節全置換術後の急性腎障害の発生に及ぼす麻酔法の影響

・最近の研究で、整形手術患者においては全身麻酔よりも脊椎麻酔の利点が報告されている。ただし、人工膝関節全置換術(TKA)後の急性腎障害(AKI)と麻酔法の関係についてはほとんど知られていない。本研究は TKA 患者の AKI に及ぼす麻酔法の影響を確認することを目的とした。麻酔法の選択が他の臨床転帰に影響を与えるかどうかも評価した。

・2008 年 1 月から 2016 年 8 月までに TKA を受けた患者の診療記録を後ろ向きにレビューした。周術期データを得て分析した。潜在的な交絡因子の影響を減らすために、傾向スコア(PS)分析を行った。

・合計 2809 人の患者と 2987 人の TKA 症例が本研究に含まれた。全セットの粗分析は、脊椎麻酔群において AKI リスクが有意に低いことを示した。傾向スコア(PS)マッチング後、脊椎麻酔群は AKI が減少する傾向を示したが統計的有意性はなかった。さらに、脊椎麻酔群では、肺と血管の合併症のリスクが低く、PS マッチング後の入院期間が短縮された。

・TKA 患者では、脊椎麻酔は AKI を減少させる傾向があった。さらに、脊椎麻酔は血管および肺の合併症を減らすだけでなく、入院期間を短縮した。

[!]:TKA の麻酔法としては、術後合併症の点からは、脊椎麻酔が優れていると。「全身麻酔」ってしなくて済むのならしない方がいいんだよな~。

【出典】
Effect of Anesthetic Technique on the Occurrence of Acute Kidney Injury after Total Knee Arthroplasty.
J Clin Med. 2019 May 31;8(6). pii: E778. doi: 10.3390/jcm8060778.

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 5

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス ナイス ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック