腹腔鏡下根治的胃全摘術後の肺酸素化能と術後肺合併症に及ぼす術中肺保護換気の効果

・本研究は、中高年患者における腹腔鏡下根治的胃全摘術後の酸素化指数(OI)と術後肺合併症(PPC)に及ぼす肺保護換気(LPV)の効果を観察することを目的とした。

・3 時間以上の腹腔鏡下根治的胃全摘術を受ける予定の合計 120 人の患者を、呼気終末陽圧なしで 10mL/kg の一回換気量(TV)の従来型換気(CV 群)か、一回換気量 7mL/kg と個人レベルの PEEP で 30 分ごとに定期的リクルートメント操作を行う肺保護換気(PV 群)に無作為に割り当てた。周術期に OI の測定、修正臨床肺感染症スコア(mCPIS)、PPC を評価した。

・CV 群の 57 人の患者と PV 群の 58 人の患者がデータ分析に対象となった。PV 群の患者は、術中と術後に良好な動的肺コンプライアンス、OI、末梢毛細血管血酸素飽和度を示した。mCPIS は、術後に CV 群よりも PV 群の方が有意に低かった。PPC の発生率は PV 群の方が CV 群よりも低く、その差は両群とも換気時間が 6 時間を超えた患者で有意であった。

・腹腔鏡下根治的胃全摘術中の LPV は、中高年患者、特に人工呼吸時間が 6 時間を超えた患者の術後早期の段階で、肺酸素化機能を有意に改善し、術後 mCPIS と PPC の発生率を減少させた。

[!]:肺保護換気は、中高齢者で 6 時間を超える手術で有意に酸素化能を改善し、術後肺合併症を減少させると。

【出典】
Effect of intraoperative lung-protective mechanical ventilation on pulmonary oxygenation function and postoperative pulmonary complications after laparoscopic radical gastrectomy.
Braz J Med Biol Res. 2019;52(6):e8523. doi: 10.1590/1414-431x20198523. Epub 2019 Jun 3.

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