母体と新生児の転帰に及ぼす硬膜外鎮痛の影響に関するコホート研究

・研究の目的は、硬膜外鎮痛が母体と新生児の転帰に及ぼす影響、特に硬膜外鎮痛と分娩時発熱との関係を調査することであった。

・三次病院で 2017 年 11 月から 2017 年 12 月までの全分娩について後ろ向きコホート研究を実施した。合計 506 人の女性を、鎮痛の有無により硬膜外群と非硬膜外群に分けた。単変量および多変量解析は、P<0.05 をもって有意とした。

・硬膜外鎮痛は母体分娩時発熱のリスクが高く(相対リスク[RR]=3.28、95% 信頼区間、1.55-6.95)、抗生物質の静脈内使用が多い(36.66% vs 17.04%、P<0.001)ことと関連していた。分娩第二期の時間(58.55±33.75 vs 47.39±28.36 分、P=0.001)と総分娩時間(790.32±433.71 vs 461.33±270.39 分、P<0.001)が長かったが、分娩法、分娩後出血、分娩後在院期間、著者らが研究したすべての新生児転帰に影響を及ぼさなかった。さらなる時間効果分析は、6 時間未満の硬膜外鎮痛は分娩時発熱のリスクを増加させないことが分かった(RR=1.73、P=0.15)が、硬膜外鎮痛が 6 時間以上続くと、有意に発熱のリスクを高めた(RR=5.23、P<0.001)が、それ以上の有害転帰は増加しなかった。

・硬膜外麻酔を 6 時間以上行うと、発熱が生じるリスクが高まるが、母体と小児の予後はそれほど影響を受けない。

[!]:硬膜外無痛分娩は 6 時間を超えると母体に発熱が生じるリスクが上がると。

【出典】
A cohort study of the impact of epidural analgesia on maternal and neonatal outcomes.
J Obstet Gynaecol Res. 2019 May 26. doi: 10.1111/jog.13988. [Epub ahead of print]

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