硬膜外デキサメタゾンは分娩女性のフェンタニルとレボブピバカインの患者管理硬膜外消費量を減らせるのか?

デキサメタゾン4.png・分娩時鎮痛のためのレボブピバカイン-フェンタニルの併用に際して、硬膜外デキサメタゾンの単回ボーラス投与の有効性は研究されていない。本無作為化二重盲式対照試験では、分娩時の硬膜外レボブピバカイン-フェンタニル併用の 1 時間平均消費量減少における硬膜外デキサメタゾンの効果を評価し、疼痛スコア、母体満足度、母体と新生児の転帰に及ぼす効果を検討した。

・子宮頸部開大≦5 cm の 60 人の成人 ASA I-II 単胎満期分娩初妊婦を無作為に同数 2 群に割り当てた。脊椎硬膜外併用ブロックは全妊婦に実施した。硬膜外カテーテルを留置後、デキサメタゾン群には防腐剤を含まないデキサメタゾン 8mg を投与し、デキサメタゾン群には 0.9% 生食を 投与した。全妊産婦は、フェンタニル 2μg/mL を含む 0.1% レボブピバカインの持続バックグラウンド注入と、患者管理のフェンタニル 2μg/mL 含有 0.1% レボブピバカイン 5mL のボーラス投与を受けた(ロックアウト間隔 15 分)。主要評価項目は、レボブピバカイン-フェンタニル混合物の 1 時間あたりの総消費量であった。副次評価項目は、母体満足度、疼痛スコア、母体の血行動態パラメータ、胎児心拍数、分娩第 2 期の長さ、出産方法、アプガースコア、有害作用であった。

・毎時薬物消費量と毎時ボーラス投与必要量は、プラセボ群よりもデキサメタゾン群で有意に少なかった(それぞれ 6.97ml±1.22 vs 8.40ml±2.59 と 0.41±0.26 vs 0.72±0.55、共に P=0.008)。他の評価項目指標に有意差はなかった。

・硬膜外デキサメタゾンは、分娩時の毎時平均薬物消費量とボーラス回数を有意に減少させ、したがって硬膜外薬物の用量節約効果をもたらした。

[!]:PCEA で硬膜外にデキサメタゾンをボーラス投与すると、その後の硬膜外鎮痛薬の必要量が有意に減少すると。末梢神経ブロックと同じなんだな。

【出典】
Can Epidural Dexamethasone Reduce Patient-Controlled Epidural Consumption of Fentanyl and Levobupivacaine in Laboring Women? A Double-Blind, Randomized, Placebo-Controlled Trial.
J Obstet Gynaecol India. 2019 Jun;69(3):258-265. doi: 10.1007/s13224-018-1189-2. Epub 2018 Nov 22.

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