血管内神経手術患者でセボフルラン麻酔からの円滑な覚醒のためのレミフェンタニル効果部位濃度

・全身麻酔からの覚醒中に、気管チューブによる咳嗽が頻繁に発生し、さまざまな有害な合併症を伴いうる。血管内神経手術を受ける患者では、咳嗽が頭蓋内圧亢進と関連しているため、咳嗽をすることなく全身麻酔からの円滑な覚醒を達成することが重要視されている。そこで、血管内神経手術に際してセボフルラン麻酔からの覚醒中に患者の 50% と 95% で咳嗽を予防するためのレミフェンタニルの有効効果部位濃度(Ce)(EC50 と EC95)を調査するために上下法を導入した。

・脳血管疾患の経大腿カテーテルを通して血管内神経手術を受ける年齢 20~70 歳の合計 43 人の参加者、ASA-PS I/II の参加者が登録された。等張回帰による上下法を使用して、セボフルラン麻酔からの覚醒中の咳嗽を予防するためのレミフェンタニルの EC50 と EC95 を決定した。また、咳嗽抑制群と咳群間で、血行動態と回復経過の差を調べた。

・合計で、43 人の患者のうち 38 人が EC50 と EC95 の推定に含まれた。咳嗽を予防するためのレミフェンタニルの EC50 と EC95 は、それぞれ 1.42 ng/mL(95%信頼区間[CI]、1.28-1.56 ng/mL)と 1.70 ng/mL(95%CI、1.67-2.60 ng/mL)であった。咳嗽抑制群(n=22)と咳嗽群(n=16)との間で、覚醒と回復データは同様であった。しかしながら、レミフェンタニルの Ce とレミフェンタニルの総用量は、咳嗽抑制群の方が有意に高かった(それぞれ P=0.002 と P=0.004)。

・1.70ng/mL のレミフェンタニル目標制御注入法は 95% の神経手術患者において抜管関連の咳嗽を効果的に予防することができ、円滑な覚醒を確実にし得る。

[!]:血管内神経手術患者で、咳嗽を予防しつつ円滑な覚醒をするためのレミフェンタニルの Ce は、1.70ng/mL であったと。

【出典】
Effect-site concentration of remifentanil for smooth emergence from sevoflurane anesthesia in patients undergoing endovascular neurointervention.
PLoS One. 2019 Jun 11;14(6):e0218074. doi: 10.1371/journal.pone.0218074. eCollection 2019.

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