喉頭展開と気管挿管に対する昇圧反応を減弱させるためのエスモロール vs リグノカインのボーラス投与

・喉頭鏡検査と気管挿管は心拍数と血圧の上昇をもたらし、生命を脅かす合併症を引き起こしうる。エスモロールは短時間作用型の心臓選択的β遮断薬であり、頻脈と高血圧の周術期管理に利点をもたらす。本研究の目的は、喉頭鏡検査と挿管に対する昇圧反応の減弱において、ボーラス用量のエスモロールとボーラス用量のリグノカインの有効性を比較することであった。

・ASA-PS I/II、年齢 20~50 歳の男女 60 人を 2 群に無作為に割り付けた(n=30)。試験薬は 10ml 生食で希釈した。チオペントン 5mg/kg とスキサメトニウム 1.5mg/kg で患者を導入する 2 分前に、I 群にはエスモロール 1.5 mg/kg を、II 群にはリグノカイン 1.5 mg/kg を投与した。心拍数、収縮期血圧、拡張期血圧を、ベースライン、挿管中、挿管後 1、2、3、5 分に測定し、これらの値に基づいて、平均動脈圧(MAP)と心拍数圧積(RPP)を計算した。使用した統計学的分析は、スチューデントの t 検定、データは平均標準偏差とグラフによって表した。

・リグノカイン群では挿管時および挿管後 1、2、3、5 分後の平均脈拍数、平均 MAP、平均 RPP は有意な上昇を示したが、エスモロール群ではベースラインに近いか、それ以下のままであった。

・喉頭鏡検査と挿管中、エスモロール 1.5mg/kg はリグノカイン 1.5mg/kg と比較して昇圧反応を減弱させるのに効果的である。

[!]:侵害刺激を遮断するのが本来の麻酔だが、侵害刺激はそのままにしておいて交感神経反応だけ選択的に抑制するのは麻酔とは言い難い気がするが。

【出典】
Efficacy of a Bolus Dose of Esmolol and Bolus Dose of Lignocaine for Attenuating the Pressor Response to Laryngoscopy and Endotracheal Intubation in General Anesthesia: A Comparative Study.
Anesth Essays Res. 2019 Apr-Jun;13(2):292-296. doi: 10.4103/aer.AER_31_19.

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