喫煙と待機的開頭術後の術後合併症との関連

喫煙17.png・喫煙に関連する術後合併症のエビデンスはさまざまである。著者らはタバコの喫煙と開頭術後の術後合併症との関係を明らかにするために本研究を実施した。

・2011 年 1 月から 12 月まで、後ろ向きコホート分析により、ソウルの 2,700 床の医療センターで全身麻酔による開頭手術を受けた 800 人の患者が確認された。

・喫煙歴のある患者(34.8%)と現在喫煙中の患者(35.1%)は、喫煙歴のない患者(25.5%)よりも少なくとも 11 日間長く入院した(χ2= 6.74、p=0.036)。術後合併症の発生率には、非喫煙者(5.2%)、喫煙歴のある患者(9.6%)、現在喫煙中の患者(9.6%)との間で統計的に有意差はなかった。喫煙歴のある患者(9.6%)と現在喫煙中の患者(9.6%)との間の術後合併症の発生率は同様であった。非喫煙者(25.5%)と現行喫煙者(34.9%)との比較では、喫煙者の入院期間が長く、合併症の発生率が高いことを示している(χ2=6.74、p=0.012)。主要な合併症(χ2=5.27、p=0.024)および全体的な合併症(χ2=4.84、p=0.033)の発生率も、喫煙者群の方が非喫煙者群よりも有意に高かった。術後合併症に対する喫煙状況の影響は確認されなかった。

・喫煙状態と術後合併症との間に有意な関連が見られた。重大な合併症の発生率は、喫煙者群間では非喫煙者群の 2 倍であった。したがって、開頭術後の術後合併症を防ぐために現行喫煙者を持続モニターすることが推奨される。

[!]:開頭手術患者で、喫煙歴有り、あるいは現行喫煙者は非喫煙者よりも術後合併症率が 2 倍高いと。喫煙は明らかに治療に益するものではないので、患者の禁煙はもちろんであるが、医療従事者も禁煙に努めなくてはならない。禁煙できないなら「〇〇専門医」などという肩書は剥奪した方が世の中のためだ。

【出典】
Associations between smoking and postoperative complications following elective craniotomy.
J Neurosurg Sci. 2019 Jun 19. doi: 10.23736/S0390-5616.19.04693-9. [Epub ahead of print]

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