子宮鏡検査に際して静脈内麻酔で低用量スフェンタニルに併用したプロポフォールの ED50

・スフェンタニルはオピオイドとして良好な薬力学的および薬物動態学的特性を有しており、通常子宮鏡検査または治療手術に際して静脈内麻酔薬としてプロポフォールと同時投与される。しかしながら、低用量スフェンタニルと同時投与する場合のプロポフォールの最適用量はまだ確立されていない。本研究は、低用量スフェンタニルに併用したときの静脈内麻酔用のプロポフォールの中央有効量を見い出すために計画された。

・本前向き研究では、54 人の患者が登録され、2 群に無作為に割り付けられた。子宮鏡留置前に、スフェンタニル 0.2μg/kg(A 群)か、または 0.1μg/kg(B 群)を静脈内投与した。最初のプロポフォール用量は 2 mg/kg に設定され、Dixon & Massey による順次割り当て上下規則に従って 0.1 mg/kg ずつ増減した。呼吸抑制、プロポフォールの初回投与の持続時間、総投与薬物量、回復時間を記録した。

・プロポフォールの ED50 は、A 群で 1.651 mg/kg(95%CI、1.561~1.722 mg/kg)、B 群で 1.991 mg/kg(95%CI、1.902~2.081 mg/kg)であった。プロポフォールの ED95 は、A 群で 1.827 mg/kg(95%CI、1.746-2.236 mg/kg)、B 群で 2.153 mg/kg(95%CI、2.070~2.737 mg/kg)であった。A 群のプロポフォールの初期および総投与量は、B 群よりも有意に少なかったが、A 群の呼吸抑制の発生率(26.67%)は B 群のそれ(4.17%)より有意に高かった。

・子宮鏡検査における静脈内麻酔に際しての低用量スフェンタニルに併用した場合のプロポフォールの ED50 値は 1.651 mg/kg(スフェンタニル 0.2μg/kg)と 1.991 mg/kg(スフェンタニル 0.1μg/kg)であった。

[!]:スフェンタニルに限らす、プロポフォール必要量は、併用オピオイド量を増やすほど減少するが、併用オピオイド量が多いと呼吸抑制が強くなる。自発呼吸を残したいのならば、オピオイド投与量を控えめにしなくてはならない。

【出典】
ED50 of Propofol in Combination with Low-Dose Sufentanil for Intravenous Anaesthesia in Hysteroscopy.
Basic Clin Pharmacol Toxicol. 2019 Jun 24. doi: 10.1111/bcpt.13280. [Epub ahead of print]

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