経大腿経カテーテル大動脈弁留置術のための全身麻酔 vs 監視下鎮静管理:ベルギーの単施設での後ろ向き研究

TAVI.png・本研究の目的は、経カテーテル的大動脈弁植え込み術(TAVI)を受ける患者における術後転帰に及ぼす全身麻酔(GA) vs 監視麻酔治療(MAC)の効果を比較することであった。

・ベルギーの紹介施設であるルーヴェンの大学病院単施設での、準実験的デザインを用いた後ろ向きの前後研究で、2014 年 3 月 1 日から 2017 年 12 月 31 日まで、経大腿 TAVI を受けた患者が含まれた。著者らの施設では、2016 年 4 月に経大腿 TAVI に際して GA から MAC に切り替えられ、GA を受けた患者の転帰を MAC を受けた患者の転帰と比較した。主要評価項目は、集中治療室在室期間と在院期間であった。副次評価項目には、Valve Academic Research Consortium が示している TAVI 試験の標準化評価項目、血管収縮薬の使用頻度、血管収縮薬の最大投与量、手術時間、総麻酔時間が含まれた。

・研究期間中に、178 人の患者が経大腿 TAVI を受けた(GA:n=85、MAC:n=93)。MAC の実施は、総在院期間(7.6[6.05-9.15] vs 5.48[4.58-6.38]日、p=0.02)、昇圧剤必要量、手術時間、総麻酔時間の有意な短縮と関連していた。集中治療室の在室期間と Valve Academic Research Consortium の評価項目に有意差はなかった。

・著者らの施設では、経大腿 TAVI を受ける患者に対して MAC を実施することにより、入院期間が有意に短縮され、手術室の効率が向上した。結果は、術者の経験の増加と植え込み技術の向上によって異なる可能性がある。

やはり麻酔は必要最小限にとどめるのがいいんだよね〜、入院期間は短くなるし、昇圧剤の必要性も低下する。良いことづくめじゃん!

【出典】
General Anesthesia Versus Monitored Anesthesia Care for Transfemoral Transcatheter Aortic Valve Implantation: A Retrospective Study in a Single Belgian Referral Center.
J Cardiothorac Vasc Anesth. 2019 Jun 23. pii: S1053-0770(19)30580-4. doi: 10.1053/j.jvca.2019.06.027. [Epub ahead of print]


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