ロクロニウムの効果発現時間に及ぼすプロポフォール注入速度の影響

1second.png・プロポフォールの投与、特に急速投与は、患者の心拍出量を様々な程度に低下させる。心拍出量は、神経筋接合部内の有効薬物濃度の増加に影響を及ぼし、筋弛緩薬の効果発現時間に影響を及ぼし得る。本研究は、プロポフォールの異なる注入速度が、患者の心拍出量とロクロニウムの効果発現時間に及ぼす影響を調査することを目的とした。

・合計 90 人の患者が、プロポフォール(2.5 mg/kg)を 480 mg/min(A 群)、240 mg/min(B 群)、120 mg/min(C 群)の投与速度に無作為に割り付けられた。プロポフォール投与後、気管挿管を容易にするためにロクロニウム(0.6 mg/kg)を投与した。全身麻酔導入中に Finometer モニターを使用して心血管プロフィールを得た。筋弛緩は、手首表面の尺骨神経に装着した表面電極によって反復単種祝を用いた加速度筋弛緩モニターによってモニターした。効果発現時間は、ロクロニウム注入開始から 95% 単収縮抑制での時間として定義した。3 群におけるロクロニウムの発現時間は、事後 ターキー検定による分散分析を用いて比較した。p<0.05 ともって統計的に有意と見なした。

・導入後、B 群(11.6±4.5%)と C 群(9.8±4.6%)と比較して、A 群(21.6±4.6%)で心拍出量の有意な減少が観察された。ロクロニウムの効果発現時間は、B 群(121.3±18.3 秒)と C 群(118.3±12.3 秒)よりも A 群(177.7±17.6秒)の方が有意に長かった。

プロポフォールの急速投与は、Finometer モニターで測定した心拍出量を変化させることによってロクロニウムの効果発現時間を有意に遅らせる。
POINTプロポフォールの急速注入→心拍出量の著名な低下→ロクロニウムの効果発現時間の遅延が発生する。
【出典】
Effect of the Infusion Rate of Propofol on the Onset Time of Rocuronium.
J Chin Med Assoc. 2019 Jul 26. doi: 10.1097/JCMA.0000000000000147. [Epub ahead of print]

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