分娩時硬膜外鎮痛の発現時期とそれに続く鎮痛剤必要量:前向き観察単施設コホート研究

・著者らは、腰部硬膜外鎮痛発現時間と発現後 60 と 120 分での疼痛強度と相関関係を調べた。

・著者らは、腰部硬膜外鎮痛(0.1% ブピバカインとフェンタニル 3.33μg/mL の初回ボーラス 15mL)を受け、続いて患者管理硬膜外鎮痛(PCEA)を受けた初産婦を対象とした前向き観察研究を実施した。測定変数は、腰部硬膜外鎮痛発現時間(疼痛数値評価スコア≦3 になるまでの時間)であった。副次評価項目は 60 分と 120 分、全開大時での疼痛スコア、分娩全経過を通しての鎮痛剤必要量であった。

・115 人の女性が分析に適格であった。60 分では腰部硬膜外鎮痛発現時間と疼痛強度との間に有意な相関関係があった(Spearman の R2=0.286、P=0.003)が、120 分では有意ではなかった(R2=0.030、P=0.76)。最初の 120 分間に多くの PCEA ボーラスを要求した女性は、腰部硬膜外鎮痛発現時間が長く(R2=0.321、P=0.001)、60 分(R2=0.588、P<0.001)と 120 分(R2=0.539)で疼痛スコアを高く報告した。60 分で疼痛スコアを高く報告した女性は、120 分で多くの疼痛(R2=0.47、P<0.001)があり、分娩中の鎮痛剤消費量が多かった(R2=0.403、P<0.001)。60 分と 120 分時点で頸部開大が大きい女性は、同時点での疼痛スコアが高かった(それぞれ R2=0.259、P=0.008 と R2=0.243、P=0.013)。

・分娩中の腰部硬膜外鎮痛の発現時間と 60 分後の疼痛スコアとの間には相関があったが、これは 120 分までに消失した。

[!]:腰部硬膜外鎮痛の効果発現時間が遅いことの一つの要因は、疼痛強度が強いからだ。

【出典】
Labor epidural analgesia onset time and subsequent analgesic requirements: a prospective observational single-center cohort study.
Int J Obstet Anesth. 2019 May 17. pii: S0959-289X(18)30423-0. doi: 10.1016/j.ijoa.2019.05.008. [Epub ahead of print]

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント