関節鏡下膝手術後の患者入院と脊柱管麻酔 vs 全身麻酔の関連

・関節鏡下膝関節手術は、外来患者で行われることが増えている。予期せぬ入院などの合併症を防ぐためには、適切な術中麻酔が不可欠である。関節鏡下膝関節手術を受ける患者に対する最初の麻酔法として、全身麻酔(NA) vs 脊柱管麻酔(NA)の合併症差を調べた。

・これは後ろ向きコホート研究であった。著者らは 2007 年から 2016 年までに行われた関節鏡下膝関節手術を米国外科学会手術の質改善プログラムに問い合わせた。著者らは傾向一致コホート間で術後合併症発生率を比較した(NA vs GA)。麻酔群は、年齢、人種、BMI、性別、糖尿病、喫煙歴、COPD、CHF、機能状態、HTN、ASA クラス、ステロイド使用、出血障害歴、再入院状況に基づいてマッチングされた。単変量および多変量ロジスティック回帰を用いて入院(入院日数>1 日と定義)に関連する因子を比較した。

・合計 57,494 人の患者が含まれ、そのうち 55,257 人が GA 患者で 2237 人が NA 患者であった。一致させたコホートのうち、NA 患者は術後に入院する可能性が有意に高かった(p<0.001)。入院に対する最終的な多変量回帰モデルでも、脊柱管麻酔(OR 5.93、95%CI 4.90-7.21)の使用は有意であった。入院となった患者に関する追加的な重要な予測因子には、出血性障害の既往(OR 5.44、95%CI 2.14-12.76)、アジア人種(OR 6.47、95%CI 4.90-8.56)、COPD(OR 3.10、95%CI 1.94-4.82)、糖尿病(OR 1.90、95%CI 1.43-2.49)、手術時間の延長(OR 3.01、95%CI 2.69-3.37)が含まれた。

・NA は膝関節鏡検査後の入院と有意に関連していた。さらなる研究は、この関連性の理由と、脊柱管麻酔を使用した関節鏡下膝関節手術を受けた患者の入院を減らす方法を調査することに焦点を当てるべきである。

[!]:意外だが、脊柱管麻酔下に膝関節鏡手術を受けた患者の方が全身麻酔よりも入院率が高いと。立位歩行困難とか尿閉とかが問題で入院になるのであろうか?

【出典】
The association of neuraxial versus general anesthesia with inpatient admission following arthroscopic knee surgery.
J Clin Anesth. 2019 Sep;56:145-150. doi: 10.1016/j.jclinane.2019.01.045. Epub 2019 Feb 23.

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