帝王切開術に際しての全身麻酔中の気道管理のためのラリンジアルマスク Supreme vs 気管挿管の比較:無作為化対照試験

LMA supreme.png・産科気道は、母体の合併症と死亡の重要な原因である。気管挿管は標準治療と考えられているが、ラリンジアルマスク(LMA)はレスキュー気道として受け入れられており、産科気道管理ガイドラインに組み込まれている。本無作為化比較対照試験では、帝王切開時の産科気道管理におけるSupreme LMA(SLMA)と気管挿管(ETT)を比較した。

・全身麻酔下で待機的帝王切開術を受ける妊産婦を、気道器具として SLMA か、または ETT のいずれかを使用するように無作為に割り付けた。著者らの主要評価項目は初回試行の挿入成功であった。挿入の成功は、聴診とカプノグラム上の呼気終末二酸化炭素の存在を伴う適切な両側空気流入と定義した。初回試行の挿入成功率は、χ二乗検定を使用して比較した。副次評価項目には、換気までの時間、シール圧、換気/血行動態パラメータ、臨床的誤嚥の発生、胎児の転帰、気道器具に関連した母体の副作用が含まれた。

・全身麻酔下で待機的帝王切開を受けた 920 人の妊産婦(SLMA 460 人、ETT 460 人)を募集した。患者の特徴は群間で同様であった。初回試行の成功は同様であった(オッズ比 - ORSLMA/ETT:1.00(95%CI:0.25、4.02)、p=1.0000)。SLMA 群は、ETT 群と比較して効果的な換気までの時間の短縮と関連していた(平均差 - MD -22.96; 95%CI: -23.71、-22.21 秒)(p<0.0001)。換気パラメータ、母体と胎児の転帰は両群間で同様であり、誤嚥はなかった。

・SLMA は、ETT と比較して挿入成功率は同様で、換気までの時間の短縮、血行動態の変化が少なく、慎重に選択された低リスクの産科患者集団のための代替気道管理技術である可能性がある。著者らの調査結果は、産科気道管理における LMA の第 2 選択肢としての使用を推奨する上で気道ガイドラインと一致している。

POINT低リスクの待機的帝王切開に際して全身麻酔をするなら、気管挿管でなくて LMA Supreme の方が良さそうだ。

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