腹腔鏡下袖状胃切除術術中の血行動態パラメータと術後鎮痛に対する静脈内硫酸マグネシウム vs 腹腔内硫酸マグネシウムの効果: 前向き無作為化試験

magnesium.jpg・気腹に対する血行動態的変化と術後疼痛は肥満患者に有害になることがある。静脈内(IV)か、腹腔内(IP)に硫酸マグネシウム(MgSO4)投与が気腹に対する血行動態ストレス反応を軽減し、腹腔鏡下袖状胃切除術術(LSG)後の術後疼痛管理を改善できるかどうかを検討した。

・LSG を予定した合計 120 人の患者が、対照群(C 群、生食の IV と IP)、I 群(IV 30 mg/kg MgSO4)、または P 群(IP 30 mg/kg MgSO4)のいずれかに無作為化)。評価項目変数は、平均動脈圧(MAP)、心拍数(HR)、術後疼痛スコア、鎮痛剤総消費量、有害事象の発生率であった。

・MAP と HR は対照群よりも I 群と P 群で有意に低かった。疼痛スコアは術後 2 時間までは対照群よりも I 群と P 群のほうが良好であった(それぞれ P=0.023、0.010)。術後 4 時間では、P 群のほうが他の 2 群より有意に低かった(P<0.001)。対照群に比してマグネシウム群では、初回鎮痛剤要求までの時間遅れを伴う術後鎮痛剤消費量の減少が有意であった(それぞれ P=0.001)。さらに、初回鎮痛剤要求まで時間は、I 群よりも P 群の方が長かった(P=0.001)。重篤な副作用は見られなかった。

・MgSO4 の IV および IP 投与は、LSG を受ける肥満患者で、対照と比較して、気腹に対する循環反応を有意に減弱させ、術後疼痛とオピオイド消費量を減少させたが、重篤な有害作用はなかった。

POINTLSG を受ける肥満患者に、硫酸マグネシウム投与は静脈内でも腹腔内でも、良いことづくめだ。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント