2009 〜 2017年のスウェーデン患者保険会社に対する請求からの中心静脈路確保傷害の分析

CVC-1 正常な血管の解剖学的構造.png・中心静脈路確保器具(CVAD)の挿入と使用は、重篤な有害事象と関連している可能性がある。発生率は一般的に低いが、CVAD の広範な使用を考慮すると、結果は、患者の安全と医療経済学の観点から、重大のものになる可能性がある。現在のところ包括的な登録がないため、スウェーデンにおけるカテーテルや合併症の発生数に関しては正確な情報はない。今回の目的は、CVAD 挿入あるいは抜去後 7 日以内に、スウェーデン国立患者保険会社(Lof)に報告された傷害を分析することであった。

・患者データ、カテーテルの種類、挿入法、傷害の種類を評価しつつ、2009 年から 2017 年の期間に提出された全傷害の後ろ向き分析が行われた。傷害が Lof によって回避可能であると見なされた場合、機能不全の程度と死亡率が記録された。

・合計 87 件の傷害請求が見つかり、そのうち 36 件(41%)が回避可能と判断された。最もよく見られた傷害は、出血(18%)、早期感染(17%)、気胸(17%)、早期血栓症(15%)であった。傷害で死亡した患者はいなかったが、36 人中 17 人がさまざまな程度の恒久的な身体障害をきたした。超音波ガイド下挿入は症例の 19% で使用されていた。

・スウェーデンでは、CVAD の使用に関連した傷害はほんの少ししか Lof に報告されていない。提出された請求の約 40% は、回避可能な傷害を有すると分類されたため、補償の対象となった。補償を受けた患者の約半数は、恒久的な身体障害を患っていた。結果は、調査期間中のスウェーデンにおける CVC 関連の傷害の過少報告を示している。

出血(18%)、早期感染(17%)、気胸(17%)、早期血栓症(15%)などは日常的に結構遭遇するものだけど、スウェーデンでは、このような症例も保険会社への請求対象となるのか・・・。

【出典】
Analysis of central venous access injuries from claims to the Swedish Patient Insurance Company 2009-2017.
Acta Anaesthesiol Scand. 2019 Jul 16. doi: 10.1111/aas.13430. [Epub ahead of print]

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント