予定帝王切開後の術中デキサメタゾンの影響:後向き研究

    <ハイライト>
  • 予定帝王切開を受ける患者の後ろ向き研究
  • 術中デキサメタゾン 4 mg 静注の影響を検討した。
  • 初回術後オピオイド投与までの時間中央値に差はない。
  • 総オピオイド消費量、疼痛スコア、悪心/嘔吐に差はない。


Dexamethasone 3D ball<要旨>
・デキサメタゾンは、多くの外科手術を受ける患者に有効な鎮痛剤および制吐剤であるが、帝王切開後の疼痛に対する効果はほとんど研究されていない。本研究の目的は、ルーチンの術中デキサメタゾン投与が予定帝王切開後の鎮痛を改善し、術後悪心嘔吐を改善したかどうかを評価することであった。

・静脈内デキサメタゾン 4mg のルーチン使用を導入した診療変更の前後で、脊柱管麻酔下で行われた予定帝王切開分娩の電子カルテデータを得た。患者は、通常診療を受ける(n=182)か、またはデキサメタゾンを投与される(n=187)かによって分析された。主要評価項目は初回オピオイド使用までの時間であった。副次評価項目には、術後オピオイド消費量、疼痛スコア、術後悪心嘔吐の発生率と治療、満足度、入院期間が含まれた。

術後の初回オピオイド投与までの時間の中央値には群間で有意差は認められなかった(通常診療で 15.8[3.4-48.0]時間 vs 通常診療にデキサメタゾンを追加 14.7[3.2-38.8]時間、P=0.08)。副次評価項目に有意差はなかった。

・360 名を超える患者を対象としたこの影響試験では、術中の静脈内デキサメタゾン 4mg をルーチン投与しても、マルチモーダルな術後鎮痛処方の場合には、待機的帝王切開後に追加的鎮痛利益をもたらなさないことを示唆している。もっと大量の投与や反復投与が術後鎮痛や副作用に影響を与えるかどうか、あるいは患者の特定のサブセットに利益があるかもしれないかどうかを調査するためには研究が必要である。

POINT多くの手術では、デキサメタゾンは鎮痛補助効果や制吐作用が示されているが、脊柱管麻酔下で行われる帝王切開ではその効果はほとんどないようだ。
【出典】
Impact of intra-operative dexamethasone after scheduled cesarean delivery: a retrospective study
International Journal of Obstetric Anesthesia Available online 24 June 2019

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