健常児 vs 脳性麻痺児で、セボフルラン麻酔を用いた深鎮静中のバイスペクトル指数値と鎮静深度の比較

・脳性麻痺(CP)の患者は、歯周病と齲歯による重大な危険にさらされている。この患者群の歯科治療には、通常、鎮静や全身麻酔などの集学的治療を必要とする薬理学的手法が使用されている。本後ろ向き研究の目的は、ガジ大学歯学部小児歯科学科で健康小児と CP 小児で実施された深鎮静プロトコル中に記録されたバイスペクトル指数(BIS)値と鎮静深度を比較することであった。

・セボフルランと 50%N2O-50%O2混合気による深鎮静法下に治療された年齢 3 ~ 10 歳の 26 人の健康小児と 26 人の CP 小児の治療中に記録された BIS と血行動態変数の測定値を後ろ向きに調査した。

・CP 群の平均 BIS 値は対照群と比較した場合、全時点で統計的に低かった(P<0.001)。治療所要時間については群間で統計的に有意差はなかったが(P=0.657)、CP 群の回復時間中央値は対照群で記録された時間よりも有意に長かった(P<0.001)。対照群では 5、10、20 分の時点で修正 Ramsay 鎮静スケール(mRSS)スコアと BIS 値との間に有意な相関が見られた(P<0.001)。同様の相関関係が 15 分と 20 分時点で CP 群にも見られた。

・著者らは、麻酔薬の過剰使用および麻酔関連合併症の発生を防ぐために、CP 小児に使用される薬物の用量と効果のメカニズムを検討することが必要であると結論した。

[!]:セボフルランを使用した場合、通常の濃度では、CP 小児では深鎮静になるようだ。BIS モニターを使用して深すぎない適切な深度を維持するようにした方がよいようだ。

【出典】
Comparison of bispectral index values and depth of sedation during deep sedation using sevoflurane anesthesia in healthy children versus children with cerebral palsy.
Niger J Clin Pract. 2019 Jun;22(6):801-805. doi: 10.4103/njcp.njcp_553_18.

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この記事へのコメント

2019年07月12日 10:11
高齢者麻酔では脳の脆弱性の問題から深麻酔になりがちということがいわれますが、CPでも同様の所見が見られるのですね。