全身麻酔は、早期の人工関節周囲感染症と関連している可能性がある:3,909 例の関節形成術の観察研究

Acta Orthopaedica.png・人工膝関節周囲感染症(PJI)は、依然として膝関節全置換術または人工股関節全置換術(TKA/THA)に続く悲惨な合併症のままである。今日では、多くの研究が PJI に関する予防戦略に焦点を当てている。しかし、PJI の発症における麻酔の潜在的な役割は不明のままである。

・2014 年 1 月から 2017 年 12 月までに待機的初回片側性 TKA または THA を受けた全連続患者が含まれた。除外基準には、手術の適応として大腿骨骨折、および患部関節で骨接合術の既往、ハードウェア除去が含まれた。年齢、性別、BMI、ASA 分類、関節形成術の種類、麻酔の種類、手術期間、喫煙状況、術中低体温を記録した。傾向スコア一致単変量ロジスティック回帰分析を使用して、割り当てバイアスを制御した。

・THA が 54% と TKA が 46% からなる 3,909 件の手術が分析に利用可能であった。42% の関節形成術が全身麻酔下で、58% が脊椎麻酔下で行された。早期 PJI は、全身麻酔群の 1.7%、脊椎麻酔群の 0.8% に観察された。多変量ロジスティック回帰モデルは、全身麻酔後、脊椎麻酔を受けた傾向スコアが一致した患者と比較して、PJI のオッズ比(95%CI 1.0-3.7) 2.0 を示した。

・これらの結果は、全身麻酔と早期 PJI との間の潜在的な関連性を示唆している。この臨床的に意義のある関連性をさらに解明するためには、大規模データを用いた前向きの研究が必要である。

全関節置換術は、脊椎麻酔よりも全身麻酔後のほうが、早期関節周囲感染が多い可能性がある。

【出典】
General anesthesia might be associated with early periprosthetic joint infection: an observational study of 3,909 arthroplasties.
Acta Orthop. 2019 Jul 24:1-9. doi: 10.1080/17453674.2019.1644069. [Epub ahead of print]

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