下肢手術における片側性脊椎麻酔のためのブピバカイン補助薬としてのフェンタニルとデキスメデトミジンの比較:無作為化試験

medical_youtsui_senshi.png・片側性脊椎麻酔の短所の 1 つは、術後鎮痛持続時間が短いことである。これは、局所麻酔薬に補助剤を加えることで解決できる。本研究の目的は、下腿手術を受ける患者で片側性脊椎麻酔特性に及ぼすブピバカインへのデキスメデトミジン、フェンタニル、または生食の添加の効果を比較することであった。

・この二重盲式臨床試験では、定時の下腿手術を受けた 90 人の患者を無作為に 3 群に分けた。3 群のそれぞれの脊椎麻酔は、0.5% ブピバカイン 1mL(5mg)であった。 BD、BF、BS 群において、それぞれ デキスメデトミジン 5μg、フェンタニル 25μg、生食 0.5mL を添加した。両下肢の運動と知覚ブロックの持続時間と、術後 24 時間の疼痛の程度を測定計算した。血行動態の変化もまた、 90 分まで麻酔中に測定された。

・下方にした下肢の運動と知覚遮断の両方の持続時間は、BS(84 と 157 分)群よりも BF(96 と 169分)と BD(92 と 166 分)群のほうが、有意に長かった。視覚アナログスケールは、手術後 24 時間以内に、BS(1.6)群よりも BF(1.4) と BD(1.3)の 2 群のほうが有意に低かった。

・片側性脊椎麻酔におけるブピバカインへのフェンタニルとデキスメデトミジンの追加は、下方にした下肢における運動と知覚ブロックの持続時間を延長させ、術後鎮痛時間を延長する可能性がある。しかしながら、フェンタニルのほうがデキスメデトミジンよりも有効である。

フェンタニルの方が鎮痛持続時間が長いのなら、薬価も安いし、デキスメデトミジンを使用する理由はなさそうだな。

【出典】
Comparison of fentanyl and dexmedetomidine as an adjuvant to bupivacaine for unilateral spinal anesthesia in lower limb surgery: a randomized trial
Rev Bras Anestesiol. 2019 Jul 27. pii: S0034-7094(18)30438-0. doi: 10.1016/j.bjan.2019.03.005. [Epub ahead of print]


memo

クモ膜下に投与する局所麻酔薬ブピバカインへの補助薬としては、フェンタニル、ミダゾラム、デキスメデトミジン、クロニジン、マグネシウムなどが検討されている。

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