成人患者における複雑な脊椎手術の麻酔管理:転帰エビデンスに基づくレビュー

脊椎.png・レビューの目的:この記事の目的は、複雑な脊椎手術を受ける成人患者の出血量、疼痛管理、体位関連合併症について麻酔管理に関するエビデンスをレビューすることである。

・最近の所見:複雑な脊椎手術の麻酔管理の最新のエビデンスは、系統的検索で特定され、ランク付けされた。著者らのレビューでは、トラネキサム酸の予防投与と最適な腹臥位は、患者へのリスクを最小限に抑えた効果的な血液保存戦略であることが示された。セルセーバーは、500ml 以上の出血量が予想される複雑な手術で費用対効果が高くなった。疼痛管理に関しては、ほとんどの介入で軽度の鎮痛効果しか得られなかったため、脊椎手術後の最適な疼痛管理を達成するにはマルチモーダルなアプローチが必要であることを示唆している。区域麻酔法と NSAID は効果的であったが、リスクがあるため、その使用法について外科チームと話し合う必要がある。さまざまな鎮痛剤の介入の併用に伴う有効性、費用対効果、およびリスクを評価するには、さらなる研究が必要である。利用可能なエビデンスに基づいて、最適な鎮痛を達成するために、ガバペンチノイド、ケタミン、オピオイドの併用をお勧めする。最後に、体位関連の傷害に関する文献は、まれであるため、症例報告と麻酔クローズドクレーム研究に大きく依存している。そのため、体位に関連する合併症を最小限に抑えるために、チェックリストを使用した構造化チームベースのアプローチを推奨する。

要約:世界中で行われている脊椎手術の件数と複雑さが増加しているため、脊椎手術の患者の転帰を改善するために、ERAS 脊椎プロトコルの一環として前述の効果的な介入をセット化することを提案した。

複雑な脊椎手術についてはマルチモーダル鎮痛と、体位に関連してはチェックリストの使用が推奨される。

【出典】
Anesthetic management of complex spine surgery in adult patients: a review based on outcome evidence.
Curr Opin Anaesthesiol. 2019 Oct;32(5):600-608. doi: 10.1097/ACO.0000000000000765.

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