急性腎障害における死亡率と腎代替療法の必要性に及ぼすフロセミドの影響:無作為化試験の系統的レビューとメタ分析

jinkou_touseki_ketsueki.png・研究の目的は、現在のエビデンスに基づいて急性腎障害(AKI)の成人患者における死亡率と腎代替療法(RRT)の必要性に及ぼすフロセミドの影響を検討することであった。

・PubMed(Medline)と Embase で 1998 年から 2018 年 10 月まで、AKI の任意のステージでフロセミドによる予防/治療を代替治療/標準治療/プラセボと比較している無作為化比較試験からデータを検索した。該当する場合、評価項目は短期死亡率と RRT必要性であった。2 名のレビューアが独自に適切なデータを抽出した。PRISMA ガイドラインに従ってデータの作成と報告が行われた。

・20 件の関連研究(2608 例の患者:治療群で 1330 例と対照群で 1278 例)を特定した。研究間の異質性は許容できると考えられ、出版バイアスは低かった。フロセミドは死亡率(OR=1.015; 95%CI 0.825〜1.339)にも RRT の必要性(OR=0.947; 95%CI 0.521〜1.721)にもなんら影響を及ぼさなかった。フロセミドはまた、介入戦略(予防/治療)、AKI 病因(心腎臓症候群、人工心肺後、重症疾患)、対照群(RRT、生食/プラセボ/標準治療)、用量(<160/≧160 mg)によって定義された層の転帰に影響を及ぼさなかった(全て p>0.05)。造影剤誘発性腎症(CIN)の予防において同程度の水分補給とともにフロセミドを投与された被検者は、RRT の必要性が少なかった(OR=0.218; 95%CI 0.05〜1.04; p=0.055)。

フロセミド投与は死亡率にも RRTの必要性にも影響を及ぼさない。 CIN のリスクがある患者はフロセミド投与から恩恵を受ける可能性がある。これらの知見を検証するためには、さらによく計画された RCT が必要である。
POINT急性腎障害にフロセミドを投与しても、死亡率や腎代替療法に必要性には影響がない。造影剤誘発性腎症には有効である。

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