膝関節鏡検査後の術後回復の質に及ぼすデスフルランとセボフルランの無作為化試験

前十字靭帯.png・これまでの研究では、典型的にはセボフルランとデスフルランでは術後早期の回復経過が異なることが明らかになっている。

・著者らは、膝関節鏡検査 3 日後の全体的な回復が、デスフルランの方が優れているかどうかを調査するために、無作為化優越性試験を実施した。全身麻酔を伴う膝関節鏡手術を受ける成人参加者は、デスフルランか、またはセボフルラン全身麻酔のいずれかに無作為に割り付けられた。術中と術後の薬物と鎮痛剤は麻酔科医の裁量で投与された。術後回復の質は、「術後回復の質スケール」を使用して評価された。主要評価項目は、手術後 3 日目の全体的回復であり、副次評価項目は、15 分、40 分、1 日、3 日、1 ヵ月、3 ヵ月の個々の回復ドメインであった。患者と研究者は群割り当てを知らされなかった。

・300 人の患者をセボフルランか、またはデスフルランに無作為に割り付けた(年齢 51.7±14.1 vs 47.3±13. 5 歳、麻酔期間 24.9±11.1 vs 23.3±8.3 分)。全ドメインでベースライン以上に良好なスコアを達成する割合は、両群で追跡期間にわたって増加したが、3 日目では差はなかった(セボフルラン 43% vs デスフルラン 37%、p=0.314)。同様に、回復率は 5 つのサブドメインで経時的に増加したが、生理学的:p=0.222、侵害受容性:p=0.391、感情的」p=0.30、日常動作活動:p=0.593、認知回復:p=0.877 には群間で差はなかった。

・成人被検者の膝関節鏡検査後、セボフルランまたはデスフルラン全身麻酔を使用した場合、回復の質の尺度に有意差は示されなかった。

セボフルランとデスフルランで、膝関節鏡術後 3 日目の術後回復の質に差はなかったと。差が出るとしても術後せいぜい数時間といったタイムスパンだけだろう。

【出典】
A randomized trial of desflurane or sevoflurane on postoperative quality of recovery after knee arthroscopy.
PLoS One. 2019 Aug 5;14(8):e0220733. doi: 10.1371/journal.pone.0220733. eCollection 2019.

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