鎖骨上と肋鎖腕神経叢ブロック後の同側片側横隔膜麻痺:無作為化観察者盲式試験

鎖骨下アプローチ.png肋鎖腕神経叢ブロック(BPB)は、外側矢状アプローチよりも知覚運動遮断の発現が速い。ただし、肋鎖 BPB 後の横隔神経麻痺(PNP)の発生率は不明である。本研究では、鎖骨上と肋鎖 BPB 間で、同側片側横隔膜不全麻痺の発生率、したがってPNP を比較した。

・右側上肢手術を受ける 40 人の患者を対象とした、手術室での無作為化観察者盲式試験で、全患者は、0.5% ブピバカインと+ 20 万倍 2% リドカインの等量混合物 20ml を使用して、鎖骨上群か、または肋鎖群 BPB を受けた。主要評価項目は、BPB 前と 30 分後に行われた同側片側横隔膜偏位と最大呼気流量(PEFR)が含まれた。横隔膜の可動域は、通常の呼吸中、深呼吸中、嗅ぎ操作時に、M モード超音波を使用して測定された。同側 PNP は、BPB 後 30 分での深呼吸中の片側横隔膜可動域の少なくとも 50% の減少と定義された。

同側 PNP の発生率は、鎖骨上群(45%)よりも肋鎖群(5%)の方が低かった(P=0.008)。鎖骨上群[7(35%)]よりも、肋鎖群[1(5%)]の患者の方が、横隔膜の逆説的な運動を伴う嗅試験陽性を示した患者が少なかった(P=0.04)。PEFR は群間で同様であった(P=0.09)。同側片側横隔膜麻痺が存在する場合、PEFR 中央値の低下は 32%(四分位範囲 23.6〜45.5%)であった。

肋鎖 BPB は、鎖骨上 BPB よりも同側 PNP の発生率が低い。

ここでは、Costclaviclar を「肋鎖」と訳したが、要するに、鎖骨下アプローチの一種ということだろう。

【出典】
Ipsilateral hemidiaphragmatic paresis after a supraclavicular and costoclavicular brachial plexus block: A randomised observer blinded study.
Eur J Anaesthesiol. 2019 Aug 7. doi: 10.1097/EJA.0000000000001069. [Epub ahead of print]

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