低侵襲甲状腺副甲状腺手術のための Protector ラリンジアルマスクと気管チューブの比較

甲状腺.png・咽頭喉頭症状は、頚部手術後の主な関心事である。Protector LMAは、新しい声門上気道器具である。本研究の主な目的は、LMA Protector の適用により、低侵襲甲状腺全摘術と副甲状腺摘出術後の気管チューブの使用よりも咽頭症状が少ないかどうかを評価することであった。

・本前向き無作為化比較試験では、2017 年 1 月から 2017 年 11 月までの期間に、大学 1 施設と個人診療クリニック 1 施設で行われた。患者は ETT と LMA の 2 群に無作為に割り当てられた。主要評価項目は、術後嚥下障害、咽頭痛、創部痛の数値評価尺度スコアであった。副次評価項目は、レスキュー鎮痛(パラセタモール)使用の頻度と覚醒時咳嗽であった。麻酔回復室と手術後 1、6、12、24 時間でデータを記録した。

・78 人の患者からのデータが最終分析に含まれた。咽頭痛スコアは、手術後 1 時間、6 時間、12 時間で、ETT 群と比較して LMA 群で有意に低かった。嚥下障害と手術切開部痛のスコアも、手術後 6 時間と 12 時間で、ETT 群と比較して LMA 群の方が有意に低かった。術後パラセタモール使用頻度は、LMA 群と比較して、ETT 群のほうが有意に多かった。最後に、LMA 群は、ETT 群と比較して、覚醒時咳嗽症状が少なかった。

LMA Protector は、低侵襲甲状腺全摘術および副甲状腺摘出術後 6 時間と 12 時間以内に、ETT よりも咽頭喉頭症状を引き起こしにくい。

甲状腺などの頚部手術では、気管挿管よりも声門上気道器具で管理した方が覚醒時の咳嗽が少なく、術後出血なども少なくて済むようだ。

【出典】
Comparison Between the Protector? Laryngeal Mask Airway and the Endotracheal Tube for Minimally Invasive Thyroid and Parathyroid Surgery.
World J Surg. 2019 Aug 13. doi: 10.1007/s00268-019-05122-8. [Epub ahead of print]



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