ロピバカイン vs レボブピバカイン:出産時の脊髄硬膜外麻酔の鎮痛効果、新生児のアプガースコアならびに母体バイタルサインに及ぼす影響

分娩.png・本研究の目的は、分娩時の脊髄硬膜外併用麻酔におけるロピバカインまたはレボブピバカインの鎮痛効果と安全性、新生児アプガースコア、ならびに母体と新生児のバイタルサインに及ぼす影響を調査、比較することであった。

・2016 年 4 月から 2017 年 3 月までに分娩を受けた合計 615 人の妊婦は、出産時の脊髄硬膜外麻酔に使用される局所麻酔剤に応じて、ロピバカイン群(n=318)とレボブピバカイン群(n=297)の 2 群に分けられた。2 群の鎮痛効果発現時間を測定し、視覚的アナログスケールの疼痛スコアを分娩時に評価した(T3)。鎮痛前、鎮痛後 30 分(T2)、T3、母体創部縫合中(T4)、収縮期血圧(SBP)、拡張期血圧(DBP)、心拍数(HR)を評??価した。帝王切開率、新生児の 1 分と 5 分アプガースコア、T4 での新生児仮死も測定された。

ロピバカイン群の鎮痛効果発現時間は、レボブピバカイン群と比較して有意に短かかった(P<0.05)。T2 と T4 で、SBP はロピバカイン群よりもレボブピバカイン群で有意に高かった(P<0.05)。 T2、T3、T4 では、DBP は、ロピバカイン群のほうがレボブピバカイン群と比較して有意に低かった(P<0.05)。T2 では、レボブピバカイン群の HR はロピバカイン群よりも有意に低かった(P<0.05)。帝王切開率は、レボブピバカイン群と比較して、ロピバカイン群で有意に低かった[4.09%(n=13) vs. 22.89%(n=68)、P<0.01]。

・結論として、ロピバカインまたはレボブピバカインを使用した脊髄硬膜外併用麻酔は、出産時に優れた鎮痛効果を発揮する。しかし、分娩鎮痛用のレボブピバカインと比較して、ロピバカインは、効果発現が急速で、母体バイタルサインへの影響が少なく、当初帝王切開を選択しなかった患者の帝王切開率の低下と関連していおり、それ故、臨床診療に有用である。
POINT分娩時の脊椎硬膜外併用麻酔には、レボブピバカインよりもロピバカインの方が、鎮痛効果発現は早く、帝王切開率が低くて有用である。

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