一般病棟での気管挿管の初回試行に際してのビデオ喉頭鏡検査 vs 直接喉頭鏡検査

McGRATH.jpg・最近の試験では、ビデオ喉頭鏡(VL)は直接喉頭鏡(DL)よりも初回の気管挿管成功率が高くなく、合併症の発生率が高いことが示された。気管挿管は、集中治療室よりも一般病棟の方が難しい場合がある。本研究の目的は、どの喉頭鏡検査モードが一般病棟での初回挿管成功率の増加に関連するかを調査することである。

・これは、三次大学関連病院で実施された気管挿管の後ろ向き研究である。この分析には、48 ヵ月間に一般病棟の救急医療チームが実施した全挿管が含まれた。

・対象となった 958 人の患者のうち、初期喉頭鏡検査モードは、493 人(52%)の患者がビデオ喉頭鏡検査で、465 人(48%)が直接喉頭鏡検査であった。全体的な初回試行の成功率は 69%(664 人の患者)であった。初回試行の成功率は、DL(59%; 273/465、p<0.001)よりもVL(79%; 391/493)の方が高かった。初回挿管成功率は、経験のある術者(83%; 266/319)の方が経験の浅い術者(62%; 398/639、p<0.001)よりも高かった。多変量ロジスティック回帰分析では、VL、挿管前心拍数、挿管前 SpO2>80%、予想外の気道困難、経験豊富な術者、Cormack-Lehane 分類が一般病棟での初回試行挿管成功と関連していた。全体での挿管関連合併症は、2 群間で差はなかった(VL で 27% vs DL で 25%)。しかし、挿管後の SpO2<80% 発生率は、DL よりも VL のほうが高く(4% vs 1%、p=0.005)、院内死亡率も高かった(53.8% vs 43%、p=0.001)。

・一般病棟の場合には、初回試行挿管成功率は、直接喉頭鏡検査よりもビデオ喉頭鏡検査の方が高かった。ただし、ビデオ喉頭鏡は挿管に関連した合併症を軽減しなかった。緊急の状況での挿管実施のための最良の方法についてのさらなる研究が必要である。

一般病棟では、ビデオ喉頭鏡の方が初回試行挿管成功率が高いが、合併症は少なくならないと。

【出典】
Video laryngoscopy versus direct laryngoscopy for first-attempt tracheal intubation in the general ward.
Ann Intensive Care. 2018 Aug 13;8(1):83. doi: 10.1186/s13613-018-0428-0.

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