人工呼吸器を装着した小児の無気肺の発症に及ぼすいろいろな吸入酸素濃度の影響:無作為化比較試験

intubation-tube-neoba-fixation-baby-whole-body.png・吸入酸素濃度(FI O2)が高いと、直接的な肺毒性と肺合併症を引き起こす可能性がある。本研究の目的は、肺超音波を使用して人工呼吸器を装着した小児で、術中無気肺の発生に及ぼす異なる FI O2 の効果を評価することであった。

・本無作為化対照、患者と超音波検査者盲式試験で、86 人の小児(年齢 6 歳以下)が非心臓手術を受け、低(n=43)または高(n=43) FIO2 群に割り当てられた。低 FIO2 群は、前酸素化、超音波ガイド下リクルートメント手技、人工呼吸中に一貫して酸素濃度 30% の空気酸素混合気を投与された。高 FIO2 群は、前酸素化、超音波ガイド下リクルートメント手技時に 100%酸素 を、人工呼吸中に酸素濃度 60% の空気酸素混合物を投与された。5cmH2O の呼気終末陽圧が両群に使用された。肺超音波は、人工呼吸開始 1 分後と手術終了時に両群で行われた。主要評価項目は、術後肺超音波検査での無気肺の有意な発生率であった(いずれの領域でもコンソリデーションスコア≧2)。副次評価項目には、術前肺超音波での無気肺の有意な発生率、術中術後の酸素飽和度低下の発生率、術後発熱および術後肺合併症の発生率が含まれた。

術後肺超音波検査での無気肺の有意な発生率は、低 FIO2 群と高 FIO2 群で同様であった(28% vs 37%、ピアソンχ2値=0.847、P=0.357; OR 1.531; 95%CI 0.617〜3.800)。術前肺超音波の有意な無気肺発生率も群間で同様であった(12% vs. 9%、ピアソンχ2 値=0.124、P=0.725; OR 0.779; 95%CI 0.194〜3.125)。他の副次評価項目には統計的有意差はなかった。

FIO2は、超音波ガイド下のリクルートメント手技と呼気終末陽圧を使用した人工呼吸器を装着した小児で有意な無気肺形成に影響しなかった。

高濃度酸素だけでは有意な無気肺形成には至らない。高濃度酸素と無呼吸や徐呼吸といった、肺胞酸素が吸収されて無気肺を生じるための別の要因が必要だ。

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