腹腔鏡下胆嚢摘出術における低圧気腹:無作為化対照試験

腹腔鏡手術の術中のイラスト.png・研究の目的は、低圧気腹腹腔鏡下胆嚢摘出術(LPPLC、7 mmHg)における肝酵素と外科医の快適度の変化を、正常圧気腹腹腔鏡下胆嚢摘出術(NPPLC、14 mm Hg)と比較することであった。

・82 人の患者を無作為に 2 群(LPPLC 群と NPPLC 群)に分けた。ビリルビン、血清 GOT、血清 GPT、ALP、LDH の血清濃度を、術前、麻酔回復時、術後 24 時間、7 日目に測定した。重症有害事象、術中合併症、外科医の剥離の快適度、手術時間、開腹術や正常圧気腹への転換率が記録された。

・LPPLC 群に無作為化された 41 人の患者のうち、8 人の患者が剥離困難のため NPPLC に変更され、1 人が各群で開腹術に変更された。両群で術直後の平均血清ビリルビン値に統計的に有意な低下があった(P<0.05)。NPPLC 群のみで、その値の統計的に有意な増加が 24 時間後に観察された(P<0.05)。平均血清 GOT、血清 GPT、LDH 値は、術直後に有意に増加し(P<0.05)、NPPLC 群でのみ 24 時間後(P<0.05)にも更なる増加が観察された。NPPLC 群では外科医の快適度が有意に良好であることが分かった。

LPPLC は、特に経験豊富な外科医の手では安全な手技であり、臨床的に全身効果はほとんど取るに足らない。しかし、外科医の快適度は、通常圧の方が低圧と比較して優れている。高度な腹腔鏡手術を受ける肝機能障害のある患者では、低圧気腹で手術を開始することをお勧めする。気腹圧は外科医の快適度によってさらに上がる場合がある。

14mmHg という高い気腹圧では、術後にトランスアミナーゼの上昇といった軽度の肝障害がが見られるのか。

【出典】
Low-pressure Pneumoperitoneum in Laparoscopic Cholecystectomy: A Randomized Controlled Trial.
Surg Laparosc Endosc Percutan Tech. 2019 Aug 14. doi: 10.1097/SLE.0000000000000719. [Epub ahead of print]

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