「スタイレット」についての MCQ 問題


【問題】 挿管時に使用する金属スタイレットについての記述で、間違っているのはどれか?

a.気管挿管時に使用する金属スタイレットは、金属疲労のため使用限度が 30 回程度と耐用期間が設定されている。

b.気管挿管時のスタイレットの使用は、術後咽頭痛の発生率を増加させる。

c.スタイレット抜去時に強い力で引き抜くと術後咽頭痛の発生率を増加させる。

d.スタイレットは、気管チューブの声門通過を容易にするために、チューブ先端から 5~10mm 程度突き出した状態でチューブに固定する。

e. 気管チューブ内面にはリドカインスプレーをして滑りをよくすることが推奨されている。


スタイレット.png    ▼

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【解答】間違っているのは d と e でした。
    a:〇 b:〇 c:〇 d:× e:×

a:(〇)金属製のスタイレットは、曲げ伸ばしを繰り返すと金属疲労により折損を起こすことがあるため、メーカーや材質にもよるが、通常は使用限度が 30 回程度と耐用期間が設定されている。関連記事1、2を参照。

b:(〇)気管挿管時のスタイレットの使用は、術後咽頭痛の発生率を増加させると報告されている。関連記事3を参照。

c:(〇)スタイレット抜去時に強い力で引き抜くと術後咽頭痛の発生率が増加すると報告されている。関連記事4を参照。また、添付書にも「気管チューブ挿管後は、愛護的に本品を気管チューブから抜去する。」と記載されている。

d:(×)スタイレットの先端で気道組織を損傷するおそれがあることから、気管内チューブの先端やマーフィー孔から突出した状態で使用しないように注意して固定する。

e:(×)数十年前までは当たり前のように、気管チューブ内にリドカインスプレーを行っていたが、現在では、以下の理由からリドカインスプレーの使用は推奨されない。
 ① 挿管チューブの素材が劣化する。
 ② 滑りがよくなることはない(摩擦抵抗は逆に上がる)。関連記事5参照。
 ③ リドカインショックを起さないという保障はどこにもない。

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