インドの成人における腹腔鏡手術後の全身麻酔からの回復を評価するための修正 Aldrete スコアとファストトラック基準の研究

<ハイライト>
・回復スコアの適切な使用は、低中所得国の場合、医療資源の最適な利用と、OR から PACU/病棟への患者のタイムリーな転送に役立つ。
・2 つの回復基準、修正 Aldreteスコア(MAS) とファストトラック基準(FTC)を使用して、腹腔鏡手術を受ける 100 人のインド人成人の回復を評価した。
・術直後期では、MAS と FTC の両方が回復の評価に適している。 FTC は、PACU/HDU から一般病棟への患者の移動に適している。
・痛みと PONV は、抜管後 2〜12 時間で最もひどくなり、回復スコアに影響を与える可能性がある。
・高齢、フェンタニルとミダゾラムを併用した前投薬、長時間手術は、回復時間を有意に延長しうる。

<要旨>リカバリースコア.png
・本研究の主な目的は、インドで、腹腔鏡手術後の全身麻酔からの回復時間を評価する際に、2 つの回復評価ツール、つまり修正 Aldreteスコア(MAS)とファストトラック基準(FTC)を比較し評価することであった。副次的目的として、回復時間に関連する要因を調査した。

・インド、ニューデリー、SSK 病院の手術室、術後回復室、一般病棟での経時的観察研究で、十分な麻酔前評価後、年齢 18〜65 歳、ASA I/II、腹腔鏡手術予定の 100 人の連続被験者を対象とした。ベースラインおよび臨床パラメーターが記録された。抜管後回復スコアは、両基準を使用して、30 分まで 5 分ごとに、術後期 2、6、12、24 時間に記録された。

・麻酔からの回復までの平均時間は、MAS(スコア≧9)と FTC(スコア≧12)で評価した場合、それぞれ 14.8±3.8 分と 13.0±3.5 分であった。抜管 2 時間と 6 時間後、FTC スコアの低下が被験者の 7% と 3% で観察されたが、MAS スコアは影響を受けなかった。これは、研究被検者の術後の激しい疼痛と嘔気嘔吐の発生率に相当する。年齢>35 歳、フェンタニルとミダゾラムによる前投薬、手術所要時間は、回復までの時間と有意に関連した要因であった。

・FTC と MAS は、腹腔鏡手術後の全身麻酔からの術直後の回復を評価するのに同等に優れているようである。しかし、前者の基準は、術後悪心嘔吐(PONV)と疼痛の評価を提供するため、麻酔回復室/高度看護病棟(PACU/HDU)から病棟への患者の移送に際しての適切な回復を記述するするのに適している。

ファーストトラック基準は、微妙に数値基準が異なるが、ザックリ言うと、修正 Aldrete スコアに、外来手術で退院時にもっともよく問題となる「疼痛」と「悪心」についての評価を加えた 14 点満点中 12 点以上で、手術室から回復室をバイパスして病棟へ帰室できる基準。


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント