経鼻気管挿管での鼻腔から中咽頭への気管チューブの前進に及ぼす頸部伸展の影響:無作為化比較試験

経鼻挿管.png・臨床医は、経鼻気管挿管中に鼻孔を介して鼻腔から中咽頭に挿入される気管チューブを進める際に抵抗を受けることがある。本研究の目的は、経鼻気管挿管中の鼻腔から中咽頭への気管チューブの前進に及ぼす頸部伸展の影響を調査することであった。

・本無作為化比較試験では、患者を「頸部伸展群(E 群)」または「中立位群(N 群)」に無作為化した。麻酔導入後、鼻孔から鼻 RAE チューブを挿入した。E 群では、麻酔科医が患者の頸部を伸展した状態で鼻腔から中咽頭にチューブを進めた。N 群では、麻酔科医が頸部を伸展させずにずにチューブを進めた。割り当て群に応じて、同じ操作で 2 回以内の試行でチューブが中咽頭に正常に前進した場合、症例は「成功」と定義された。2 群間でチューブ前進の成功率を比較した。

・E 群の 32 人の患者と N 群の 33 人が試験を完了した。2 回の試行におけるチューブ通過成功率は、N 群よりも E 群の方が有意に高かった(93.8% vs 60.6%、オッズ比=9.75、95%CI =[1.98、47.94]、p=0.002) 。

・喉頭鏡検査前に鼻腔から中咽頭へチューブを進める際の頸部伸展は、経鼻気管挿管に役立つであろう。
経鼻挿管+頸部伸展.png

経鼻挿管では鼻腔から中咽頭にチューブを進める時、頚部を伸展した方がチューブ先端と咽頭後壁との成す角度が大きくなるようだ。

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