気管挿管による上気道合併症

50761.png・気道維持のゴールドスタンダードは、経喉頭気管挿管であるが、合併症がないわけではない。気管挿管の行為の結果としての上気道への外傷は、全身麻酔下で処置を受ける成人のよくある出来事である。

挿管中に注意が必要な部位には、喉頭構造、咽頭および口腔、ならびに鼻咽頭挿管が行われる場合の鼻腔が含まれる。患者は、評価と管理を困難にする可能性のあるさまざまな症状を呈する。発声障害、咽喉頭痛、嚥下障害は、最もよく見られる訴えである。挿管前に適切に考慮されない場合、患者関連因子、挿管技術、その他の麻酔関連状態が外傷の原因となる。

・全患者は術前に注意深く検査し、過去の病歴を取得する必要がある。患者の人口統計、併存疾患、既存の気道病変、逆流の存在に注意する必要がある。回避可能な合併症を排除するために、外傷予防戦略を実施する必要がある。外傷につながる可能性のある挿管困難を予想して、潜在的な困難気道症例にフラグを立て、適切に準備する必要がある。

大部分の外傷は、保存的管理で自然に緩解する。通常喉頭損傷に続発する永続的な症状は、さらなる評価と治療のために喉頭学に関心のある耳鼻咽喉科専門医への迅速な紹介を必要とする。

気管挿管に伴う合併症って、歯牙損傷や口唇咬傷くらいで、あまり真剣に考えたことがなかったが、言われてみれば起こりうる合併症がけっこう多い。どれも起こさないようにするには、それなりの配慮が必要だ。

【出典】
Upper airway tract complications of endotracheal intubation.
Br J Hosp Med (Lond). 2019 Aug 2;80(8):441-447. doi: 10.12968/hmed.2019.80.8.441.

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