緊急腹部手術における硬膜外鎮痛と死亡率との関係:住民ベースのコホート研究

epidural-anesthesia-preparation-nurse-patient.png・緊急腹部手術は、死亡と肺合併症を含む術後合併症の相当なリスクを伴う。大きな定時手術では、硬膜外鎮痛により死亡率と肺合併症が減少する。硬膜外鎮痛と緊急腹部手術の死亡率との間の関連性を評価することを目指した。

・前向きデータ収集によるこの集団ベースのコホート研究では、2009 年 1 月 1 日から 2010 年 12 月 31 日まで、デンマークの 13 施設の病院で緊急腹部開腹術または腹腔鏡検査を受けた成人を含めた。虫垂切除は除外された。主要評価項目は 90 日死亡率であった。副次評価項目には、30 日死亡率と重篤な有害事象が含まれた。著者らは、バイナリロジスティック回帰分析(95% 信頼区間(CI)付きののオッズ比(OR))を使用した。

・4 920 人の患者を含め、そのうち 1 134 人(23.0%)が 90 日以内に死亡した。全体で、患者の 27.9% が硬膜外鎮痛で周術期に治療された。これは、大きな開腹術を受ける患者では 34.0% に増加した。硬膜外鎮痛と 90 日死亡率との間の粗および調整済み関連性は、それぞれOR 0.99(95%CI:0.86〜1.15、P=0.94)と OR 0.80(95%CI:0.67〜0.94、P=0.01)であった。 30日死亡率の場合、対応する推定値はそれぞれ OR 0.90(95%CI:0.76〜1.06、P=0.21)と OR 0.75(95%CI:0.62〜0.90、P<0.01)であった。重篤な有害事象は報告されてなかった。

・緊急腹部手術を受ける成人患者のこの住民ベースのコホート研究では、術後硬膜外鎮痛の使用が調整分析で死亡リスクの低下と関連していることが分かった。
POINT待機手術でも緊急手術でも、腹部手術では、硬膜外鎮痛を使用すると、死亡率が減少する。
【出典】
The association between epidural analgesia and mortality in emergency abdominal surgery: A population-based cohort study.
Acta Anaesthesiol Scand. 2019 Aug 22. doi: 10.1111/aas.13461. [Epub ahead of print]

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