少量のレミフェンタニル前処置は、全身麻酔導入中のスフェンタニル誘発咳嗽を抑制する:無作為化二重盲式プラセボ対照試験

咳をするおじいさん.png・スフェンタニルの静脈内使用は咳嗽を誘発する可能性がある。本研究の目的は、全身麻酔導入時のスフェンタニル誘発咳嗽に及ぼす小用量レミフェンタニルの前注入の抑制効果を評価することであった。

・本前向き無作為化対照試験は、2019 年 1 月 10 日から 2019 年 3 月 1 日まで実施された。全身麻酔下に待機的手術を受けた合計 100 人の患者が登録され、最後に 84 人の患者が含まれ、同数 2 群(n=42)に無作為に割り当てられた:レミフェンタニル群(R 群)の患者は、スフェンタニル注入の 1 分前にレミフェンタニル 0.3μg/kg(2μml に希釈)の静脈内注入を受けた。対照群(C 群)の患者は、同時点で 2 ml の生食(NS)を投与された。両群の患者への注入は 5 秒以内に完了した。次に、スフェンタニル 0.5μg/kg を 5 秒以内に注入し、スフェンタニル注入後 1 分以内に発生した咳嗽回数を記録した。スフェンタニル注入の 1 分後、咳嗽の有無に関係なく、全身麻酔導入のためにエトミデート 0.3mg/kg とシスアトラクリウム 0.15mg/kg が投与された。レミフェンタニル前投与直前の時点(T0)、投与後 3 分(T1)、挿管後 1 分(T2)、挿管後 3 分(T3)の平均動脈圧(MAP)と心拍数(HR)を記録した。

R 群と C 群の患者の咳嗽発生率は、それぞれ 4.8 と 31% であった。C 群と比較して、R 群の咳嗽発生率と重症度は有意に低かった(P<0.01)。 2 群間で、全身麻酔導入時の MAP と HR に有意差は認められなかった(P>0.05)。

少量のレミフェンタニルによる前処置は、麻酔導入中にスフェンタニルによって誘発される咳嗽発生率と重症度を効果的かつ安全に軽減し、スフェンタニルによる咳嗽を抑制する代替治療として使用できる。

フェンタニルやスフェンタニルの予定量を一気に注入するのではなく、少量ずつ数回に分けて投与することでも咳嗽を抑制できる。その他、リドカイン、NMDA 受容体拮抗剤、プロポフォール、α2作用薬、β2作用薬がフェンタニル誘発性咳嗽を予防するのに効果的であることが分かっている。

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