小児閉塞性睡眠時無呼吸スクリーニングのアンケートと術後転帰:前向き観察研究

いびきをかく子供い.png・小児の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)および睡眠呼吸障害(SDB)は、成人よりも複雑で多因子性の疾患である傾向がある。STOP-BANG アンケートなどの成人用スクリーニングツールはあるが、それらの適用は小児科では制限されている。依然に記載した 6 点アンケートを使用して、小児の OSA を特定し、術後の呼吸イベントを予測するためのその使用を評価した。

・手術を受ける年齢 3〜18 歳の小児を対象とした。除外基準は、緊急手術、参加拒否であった。OSA/SDB の症状に関する 6 問の調査が術前に実施された。頸部周囲径を測定した。身長と体重を術前データから記録し、肥満指数(BMI)パーセンタイルを得た。

・749 人の患者が研究に登録された。707 人の患者が最終分析の対象となった(男子 359人、女子 348人、平均年齢 12±±4 歳)。6 項目の質問票スコアの中央値は 1(四分位範囲: 0、2)で、186 人(26%)は 6 点のうち 2 点以上であった。OSA が予測される小児(質問で「はい」が≧2 に該当)は、OSA が予測されない小児よりも麻酔回復室(PACU)での酸素投与を必要とする可能性が高かった(24% vs. 17%; 95%信頼区間[CI]差:-0.3%、13%; p=0.049)。PACU の在室時間(LOS)に関する利用可能なデータがある 681 人の患者のうち、長時間の LOS(>1 時間)は、OSA が予測されな小児と比べて、OSA が予測される小児の方が可能性が高いことはなかった(39% vs 42%、差の95%CI:-5%、11%; p=0.479)。PACU 退室後に評価された転帰に差は認められなかった。具体的には、一晩の入院は、OSA が予測された患者で 33% であったのに対して、OSA が予測されない小児で 29% であった(差の 95%CI:-4%、11%; p;=0.399)。POD 0 に、入院病棟で補充酸素が使用されたのは、OSA が予測されない患者の 4% と比較して、OSA が予測される患者では 6% であった(差の 95%CI:-2%、6%; p=0.272)。

・OSA/SDB の発生率は、耳鼻咽喉科以外の外科的処置を行う小児では過小評価されている。6 項目からなる質問で OSA があると判断された患者は、PACU で酸素投与が長く必要になる場合があるが、他の転帰に差は認められなかった。
POINT閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)や睡眠呼吸障害(SDB)が予測される小児では、麻酔回復室での酸素投与時間が長くなる可能性があるが、他の転帰に差は認められない。
【出典】
Pediatric obstructive sleep apnea screening questionnaire and post-operative outcomes: A prospective observational study.
Int J Pediatr Otorhinolaryngol. 2019 Aug 28;127:109661. doi: 10.1016/j.ijporl.2019.109661. [Epub ahead of print]

memo

保護者アンケート

1.寝ている間、子供は半分以上いびきをかいていますか?
2.寝ている間、あなたの子供はいつもいびきをかいていますか?
3.子供が夜中に呼吸を停止するのを見たことがありますか?
4.子供は時々ベッドを濡らしますか?
5.あなたの子供は生後通常の成長がとまったことがありましたか?
6.あなたの子供は太りすぎですか?
スコア 2 点以上で、PSG で OSA が予測される。
Raman VT et al. Paediatr Anaesth 2016;26:655-64.

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