心臓弁手術前の歯科治療の効果:系統的レビューとメタ分析

歯科治療.png・この系統的レビューの目的は、心臓弁手術(CVS)または左心室補助装置(LVAD)移植前の歯科治療が罹患率と死亡率に及ぼす潜在的な影響を調査することであった。

・著者らは、MEDLINE、Embase、Cochrane Central Register of Controlled Trials からの関連研究を含めており、1998 年から 2019 年に公開され、CVS または LVAD 移植前に歯科治療を受けた成人を対象とした無作為化比較試験およびコホート研究が含まれた。著者らは、ニューカッスル・オタワの品質評価尺度を使用してバイアスを評価し、GRADE アプローチを使用してエビデンスの確実性を評価した。著者らは、相対リスク(RR)および加重平均差として表される、二項および連続転帰を推定するために、変量効果モデルを使用したメタ分析を使用した。

・6 件の研究が CVS の選択基準を満たしたが、LVAD 移植については該当研究はなかった。CVS の前に歯科治療を受けた患者の健康転帰が、治療を受けなかった患者と異なるかどうかに関して、エビデンスの確実性は非常に低く、不確実性を示唆した。術後転帰には、全死因死亡率(RR、1.00; 95% 信頼区間[CI]、0.53〜1.91)、感染性心内膜炎(RR、1.30; 95%CI、0.51〜3.35)、術後感染(RR、1.01; 95% CI、0.76〜1.33)、入院期間(加重平均差、2.9; 95%CI、-2.3〜8.1)が含まれた。

・利用可能なエビデンスから、CVS 前に歯科治療を受けた患者の術後転帰は、受けなかった患者の転帰と異なるかどうかは不明である。歯科医と医療専門家は、手術前の歯科治療を進める前に追加の症例固有の要因を検討し、より明確な研究が発表されるまで個々の患者の治療方法を決定する必要がある。

心臓弁手術の術前歯科治療の有効性については明確ではない。明らかな歯周病があったり、患者からんお希望があれば、術前歯科治療を検討するのがよいのかな。

【出典】
Effect of dental treatment before cardiac valve surgery: Systematic review and meta-analysis.
J Am Dent Assoc. 2019 Sep;150(9):739-747.e9. doi: 10.1016/j.adaj.2019.04.024.

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